預かり資産アドバイザー3級の難易度は?2024年に資産形成アドバイザーに改称した試験の合格率・勉強方法を解説

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2024年度より、銀行業務検定の預かり資産アドバイザー試験は資産形成アドバイザーに名称変更・リニューアルされています。旧試験名で検索している方も多いため、この記事では資産形成アドバイザー3級、旧・預かり資産アドバイザー3級として解説します。

資産形成アドバイザー3級は、資産形成のアドバイスの基本、マーケットの見方、金融商品知識、アフターフォロー、コンプライアンスなどを確認する試験です。個人営業を始めたばかりの銀行員や、投資信託・保険・NISAなどの基礎を整理したい金融機関職員に向いています。

銀行業務検定の中では取り組みやすい部類ですが、合格率は年度によって大きく変動します。以前の高い合格率だけを見て準備なしで受けると、思ったより点が伸びない可能性があります。

この記事では、資産形成アドバイザー3級の難易度・合格率・試験概要・勉強方法を、元銀行員の視点も交えて解説します。

資産形成アドバイザー3級とはどんな試験か

項目内容
正式名称資産形成アドバイザー3級(旧:預かり資産アドバイザー3級)
実施機関銀行業務検定協会
試験時間120分
問題形式四答択一マークシート式〈一部事例付〉50問(各2点)
合格基準100点満点中60点以上(試験委員会にて最終決定)
受験料(全国一斉公開試験)5,500円(税込)
受験料(CBT方式)5,500円(税込)+事務手数料330円(税込)
2026年度の公開試験2026年7月5日(日)
CBT受験期間2026年4月27日(月)〜2027年3月31日(水)
難易度の目安銀行業務検定の中では取り組みやすい水準
勉強時間の目安30時間前後

資産形成アドバイザー3級は、金融機関の窓口・渉外担当者などを対象に、資産形成アドバイスの基本知識を確認する試験です。投資信託、保険、NISA、iDeCo、マーケット、コンプライアンスなど、個人営業で触れやすいテーマが幅広く出題されます。

3級は全問選択式のため、2級よりも取り組みやすい構成です。一方で、一部事例付きの問題もあるため、用語を覚えるだけではなく、顧客の状況に合わせて適切な対応を選ぶ力も必要になります。

2024年度からの名称変更と出題範囲

2024年度より、預かり資産アドバイザーは資産形成アドバイザーに名称変更されました。経済法令研究会の案内でも、2024年度から名称変更とリニューアルが行われたことが示されています。

出題範囲は、次の6領域です。

  1. 資産形成のアドバイスの基本
  2. マーケットの見方
  3. 資産運用の考え方
  4. 金融商品知識
  5. アフターフォローのポイント
  6. コンプライアンス

フィデューシャリー・デューティー、つまり顧客本位の業務運営に関する理解も問われます。商品知識だけでなく、説明時の注意点やアフターフォローまで含めて確認される点が特徴です。

2023年度以前の問題解説集は、名称や出題範囲が現在と異なります。対策には、2024年度以降の資産形成アドバイザー3級として発行された問題解説集を使う方が安全です。

2級との違い

3級は、四答択一式50問で基礎知識を広く確認する試験です。2級は五答択一式に加えて計算・記述式があり、顧客への具体的な提案内容を文章で整理する力が求められます。

まず3級で資産形成や金融商品の基礎を固め、必要に応じて2級に進む流れが現実的です。個人営業で投資信託や保険を扱う予定がある方は、3級だけで終わらせず、2級まで視野に入れると実務にもつなげやすくなります。

関連:資産形成アドバイザー2級(旧・預かり資産アドバイザー2級)の難易度は?合格率・勉強方法を解説

資産形成アドバイザー3級の難易度と合格率

資産形成アドバイザー3級は、銀行業務検定の中では取り組みやすい水準の試験です。全問選択式で、合格基準も100点満点中60点以上なので、問題解説集を使って基本論点を押さえれば合格を狙えます。

ただし、合格率は年度によってかなり変動しています。2019年10月は90%台でしたが、2023年10月は32.45%まで低下しています。2024年度のリニューアル後も、初回の2024年10月は48.55%、2025年10月は62.25%と幅があります。

過去の合格率の推移は以下の通りです。

試験回受験者数合格者数合格率
2025年10月(第162回)694人432人62.25%
2024年10月(第159回)2,144人1,041人48.55%
2023年10月(第156回)1,276人414人32.45%
2022年10月(第153回)1,635人861人52.66%
2021年10月(第150回)1,967人1,430人72.70%

出典:日本の資格試験完全ガイド:資産形成アドバイザー3級の受験者数・合格率資産形成アドバイザー3級と2級の合格率一覧、銀行業務検定協会 事務局報(No.342・2024年1月発行)をもとに作成。2025年10月・2024年10月・2022年10月・2021年10月の数値は、公式サイト上で直接確認できる成績一覧PDFが見つからなかったため、集計ページの受験者数・合格者数・合格率を参照しています。

2024年度リニューアル後の初回試験では、合格率が50%を下回りました。3級だから簡単、という前提で受けるより、30時間前後は問題演習に使う前提で考える方が安全です。

銀行員の個人営業では投資信託の説明をする機会が多いですが、試験では商品の特徴を正確に覚えているかが問われます。現場では概略で説明できても、試験の選択肢を絞るには細部の知識が必要です。実務経験があっても、問題解説集で出題形式に慣れておく方が得点は安定します。

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資産形成アドバイザー3級の試験概要

資産形成アドバイザー3級は、全国一斉公開試験とCBT方式の両方で受験できます。全国一斉公開試験は決まった日程で紙の試験を受ける方式、CBT方式はテストセンターでパソコンを使って受験する方式です。

2026年度は、全国一斉公開試験が2026年7月5日(日)に実施予定です。CBT方式は2026年4月27日(月)から2027年3月31日(水)までの期間で受験できます。

問題形式と合格基準

資産形成アドバイザー3級は、四答択一マークシート式〈一部事例付〉50問です。各2点の合計100点満点で、合格基準は100点満点中60点以上です。

全問が選択式のため、記述式のある2級と比べると得点計画は立てやすいです。ただし一部の問題は、顧客の状況を読んで適切な対応を選ぶ事例形式です。用語の暗記だけでなく、顧客説明やコンプライアンス上の判断をセットで確認しておく必要があります。

全国一斉公開試験では、試験時間は120分で、試験開始後60分間と終了前10分間は退席禁止です。公開試験では条件を満たす電卓1台を持ち込めますが、金融計算・関数・メモ機能付きは不可です。

受験料と試験日程

受験料と日程は、受験方式によって異なります。

受験方式受験料日程
全国一斉公開試験5,500円(税込)2026年7月5日(日)
CBT方式5,500円(税込)+事務手数料330円(税込)2026年4月27日(月)〜2027年3月31日(水)

CBT方式は、受験期間中に自分のスケジュールに合わせて受験しやすい点がメリットです。申込はインターネット受付のみで、申込日より3日目以降の予約が可能です。支払方法はクレジットカード、コンビニエンスストア、Pay-easyから選べます。

CBT方式では紙の受験票は発送されません。予約完了時のメールやマイページで、試験日程・会場・注意事項を確認します。また、電卓は持ち込めず、計算問題が出る場合は試験画面上の電卓を利用する案内になっています。

ダブル受験について

全国一斉公開試験では、同日に別の試験と組み合わせて受験できる場合があります。資産形成アドバイザー3級は午前、2級は午後の実施なので、同日に3級と2級を受けることも日程上は可能です。

ただし、3級と2級では出題形式も対策の重さも異なります。初めて銀行業務検定を受ける方や、資産形成分野に不慣れな方は、まず3級に集中した方が合格可能性を高めやすいです。

資産形成アドバイザー3級の勉強方法と勉強時間

資産形成アドバイザー3級は、独学でも十分に合格を目指せる試験です。全問選択式なので、問題解説集を使って出題パターンに慣れることが重要です。

通学講座や通信講座を使わなくても対策はできますが、金融商品やマーケットの基礎に不安がある方は、公式の通信講座や問題解説集を併用すると理解しやすくなります。

勉強時間の目安

勉強時間は30時間前後を目安に考えると現実的です。個人営業の実務経験がある方や、FP2級・FP3級を学習済みの方であれば、20時間前後でも仕上がるケースがあります。

一方、投資信託や保険販売の経験が少ない方は、マーケットの見方、金融商品知識、コンプライアンスで時間がかかりやすいです。試験の2〜3週間前には着手し、問題解説集を2〜3周するくらいの余裕を見ておくと安心です。

勉強の進め方

過去問演習を中心に、以下の手順で繰り返すと定着しやすいです。

  1. まず一通り問題解説集を解く
  2. 間違えた問題の解説を読み、関連知識を確認する
  3. なぜ間違えたかを短くメモする
  4. 同じ問題を解き直す
  5. 上記2〜4を繰り返し、2〜3周を目安に進める

正解した問題でも、たまたま当たっただけのものは見直してください。特に、投資信託のリスク、分散投資、NISA、顧客本位の業務運営、勧誘時の注意点は、選択肢の細かな表現で迷いやすい分野です。

問題集・テキスト

対策には、経済法令研究会が出版する問題解説集の最新版を使ってください。2026年度受験用の資産形成アドバイザー3級問題解説集は、公式ページで2,970円(税込)と案内されています。

中古で入手する場合も、2024年度以降の資産形成アドバイザー3級として発行されたものかを確認してください。旧・預かり資産アドバイザー3級の古い問題集だけで対策すると、現在の出題範囲とズレる可能性があります。

資産形成アドバイザー3級の合格後と転職での活用

合格後は、全国一斉公開試験の場合は協会の案内に従って合格証書を確認します。CBT方式の場合は、試験結果が即時判定され、受験日の翌日以降にマイページから合格証書をダウンロードできます。いずれの場合も、試験後に別途登録手続きが必要な資格ではありません。

この資格単体で転職市場の評価が大きく上がるわけではありません。3級は基礎資格の位置づけなので、転職活動では、個人営業の経験、顧客対応、資産運用相談、コンプライアンス意識とセットで説明する方が評価されやすいです。

金融機関から転職を考える場合は、次の3つを使い分けると選択肢を整理しやすいです。

サービス向いている人使い方
リクルートエージェント幅広い求人から比較したい人金融業界内外の求人母数を確認し、未経験分野の選択肢も見る
ASSIGN若手でキャリアの方向性から整理したい人銀行以外の業界も含めて、自分に合う職種を検討する
ビズリーチ実務経験や専門性を活かしてスカウトを見たい人資産運用相談や個人営業経験を登録し、市場価値を確認する

まず求人の母数を確認するなら、リクルートエージェントを見ておくと金融業界内外の選択肢を把握しやすいです。若手でキャリアの方向性から相談したい場合はASSIGN、自分の市場価値やスカウトの反応を確認したい場合はビズリーチも併用しやすいです。

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資産形成アドバイザー3級と一緒に取りたい資格

資産形成アドバイザー3級を取得した後は、資産形成アドバイザー2級への挑戦が自然なステップです。3級で資産形成・金融商品・コンプライアンスの基礎を固めた上で、2級の計算・記述式に進むと学習しやすくなります。

FP資格との相性もよいです。FP資格は、税金・保険・年金・資産運用・相続・不動産など個人のお金全般を扱います。資産形成アドバイザー3級で学んだ金融商品の知識を、ライフプラン全体の中で説明しやすくなります。

銀行の個人営業であれば、資産形成アドバイザー3級、資産形成アドバイザー2級、FP2級を組み合わせることで、顧客相談の幅を広げやすいです。転職活動でも、資格名だけでなく、どのような提案や顧客対応に活かしたかを説明できると説得力が出ます。

まとめ

資産形成アドバイザー3級(旧・預かり資産アドバイザー3級)は、銀行業務検定の中では取り組みやすい水準の試験です。ただし、合格率は年度によって大きく変動しており、2024年10月のリニューアル後初回は48.55%、2025年10月は62.25%でした。

2026年5月時点の公式案内では、全国一斉公開試験の受験料は5,500円(税込)、CBT方式は5,500円(税込)に加えて事務手数料330円(税込)がかかります。試験時間は120分で、問題形式は四答択一式〈一部事例付〉50問です。

30時間前後の学習を目安に、最新版の問題解説集を2〜3周すれば合格を狙える水準です。実務経験があっても試験形式に合わせた練習は必要なので、2024年度以降の最新版教材で準備しましょう。

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公式情報の確認先

試験情報は年度によって変更されるため、申込前には公式情報を確認してください。本記事では2026年5月20日時点で以下を確認しています。

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