金融機関に就職すると、日々様々な勉強をすることになります。
日々の業務について、毎週のように新しい商品が出ることもありますし、忙しい業務の合間を縫って資格取得の勉強もしないといけません。
今回は、金融機関に就職や転職したら資格はいくついる、業界によって数は異なりますが銀行員が一番多い、というテーマで記事にします。
ぼく自身は元々信託銀行員として勤務をし、10個以上の資格取得をしてきましたが、だからといってひいき目で銀行が多いと見ているのではありません。
業態上、純粋に一番多くなります。
なお、ぼくが過去に取得した資格一覧はこちらの記事に詳しくまとめていますので是非ご覧になってみてください。
参考>>銀行員は課長まで出世するのに資格を何個取る?答えは10個以上です
目次
金融機関で取得する必要のある資格の種別
金融機関に就職すると、取得が必要になる資格は大きく2つに分かれます。
- 業務上取得が必須の資格
- 出世上取得が必要になる資格
この2つのパターンです。
1つ目の業務上取得が必須になる資格は、資格を取得しないと日常業務に支障が出るので必須ですが、2つ目の出世上取得が必要になる資格は出世を見込まないなら極論取らなくていいです。
とはいえ、せっかく仕事をしている中で資格で損をするのはもったいないので在籍中になるべく効率よくとるようにしていきましょう。
金融業界によって業務上必須な資格は異なる
金融業界のどこに行くかによって業務上必須な資格は異なります。
金融機関は今回は下記に大別します。
- 生保業界
- 損保業界
- 証券業界
- 銀行業界
保険業界は生命保険(生保)と損害保険(損保)とあえて分けています。
金融業界の中でもそれぞれにおいての必須資格は、商品販売の為にはなくてはならないため取得が必須になっていきます。
具体的に見ていきます。
生保業界で業務上必須の資格
生保業界で業務上必須の資格はこちらです。
- 生命保険募集人
生命保険募集人は、生命保険の販売の為に必要な資格になります。
生命保険募集人は関しては一般課程と専門課程に分けられます。
生命保険会社として、生命保険を円の物も、外貨建ての物も両方扱えないといけないですし、変額保険や平準払い保険など複雑な商品も扱えないといけません。
その為に生命保険募集人は必須になります。
損保業界で業務上必須の資格
損保業界で業務上必須の資格はこちらになります。
- 損害保険募集人
損害保険募集人は損害保険の販売に必要な資格になります。
損害保険募集人は、基礎含め傷害、火災、自動車と大きく4種類になり損保業界勤務であればすべての取得が必須になります。
証券業界で業務上必須になる資格
証券業界で業務上必須の資格はこちらになります。
- 証券外務員1種・2種
証券外務員は株や投資信託の販売に必須の資格になります。
証券会社勤務になれば個人のお客様に証券の販売(株、投資信託、仕組債など)を行う必要があるので取得が必須になります。
銀行業界で業務上必須の資格
銀行業界で業務上必須の資格はこちらです。
- 生命保険募集人
- 損害保険募集人
- 証券外務員1種・2種
生保、損保、証券業界で必須の資格は銀行業界ではすべて必須になります。
理由は、銀行の販売できる商品網が広く、生保、損保、証券の3分野の商品を販売できるため資格取得は必須になります。
銀行員だけ必要な独特な資格【銀行業務検定】
銀行員は他の金融業界に比べて取得の必須な資格が多いです。
加えて、業務上にも使えない銀行独特の資格があります。
それは、銀行業務検定(銀検)です。
銀検は全部で36種類あり、全ての取得を言われることはないですが財務3級、法務3級、税務3級といった資格、信託銀行員は信託実務3級の取得を励行されます。
銀行を除く金融業界では銀検のような独特な資格取得はないのでその点は楽かとおもいます。
各業界通じて取得していると良いと言われる資格
金融業界各業界において、取得していると良さそうな資格はこちらです。
- FP2級
- 簿記2級
FP2級や簿記2級は業務上必須になる可能性は低いかもしれませんが転職時にも活用できたりします。
なお、証券会社勤務の友人でFP2級を落とした時に(取得推奨をされたもの)は上司から激詰めされたそうです。
その他転職に有利になる資格についてはこちら詳しくまとめていますので合わせてご覧になってみてください。
金融業界の取得必須の資格は簡単
金融業界それぞれで取得が必須の資格はありますが、資格取得の難易度は低いので猛勉強の必要は少ないです。
業務上取得が難しいものと言えば、宅建士、貸金業、税理士、公認会計士、弁護士、医師免許などがありますがそれらとは比ではないので金融業界における取得必須の資格のハードルは低いと言えます。
ただ、資格を落としてしまうと猛烈に上司に嫌味を言われる可能性があるので一度で合格するように勉強をしていきましょう。
勉強しているのに資格が取れない、そんなときには下記記事がきっと参考になると思います。
参考>>銀行員だけど、資格が取れない|対処方法は実績か愛嬌でカバー
資格は手段なので無理に自己啓発で取得しなくていい
金融機関に勤めていると、スキルアップや評価の為に資格が結び付けられているケースがあります。
ぼくも銀行の時にそうでした。
取得する資格はあくまで何かの目的達成のためのツールになるのでもし今この記事をお読みの方でこれから資格を取ろうと思っているのであればいったん立ち止まって本当に必要なのかは自問自答してもいいと思います。
ぼく自身は出世と将来のための投資として証券アナリストの資格取得に奮闘しましたが結局取れずに諦めました。
参考>>【証券アナリスト資格】銀行員の時に取りたかった資格を諦めた話【体験談】
諦めましたが、特段実損はなかったので問題はないです。
資格取得を頑張っていたら活かすことも可能
先ほど無理に資格取得をしなくてもいいと記載しましたが、もし金融業界に勤務していて資格取得を頑張ったのであれば活かすことも可能です。
例えば、保険会社に勤務していてアクチュアリー試験を取得したとか、銀行員で宅建士を取得したとかであれば社内でも出世に使えますし転職にも活かせます。
おすすめな転職エージェント・サイトはリクルートエージェント、ビズリーチ 、マイナビエージェントです。
ぼくの場合は転職するしない関わらず2年目からリクルートエージェントを利用しました。 本格的に転職活動を行ったときにはビズリーチを利用しました。
マイナビエージェント については、金融向けの転職支援が厚く銀行時代の同期後輩が良く利用していました。
リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。ぼくは新卒2年目から利用していました。
参考>>リクルートエージェントが実際に使ってみて推しだったので評判を書いときます|結局はエージェントとの相性による点は注意です
ビズリーチ : 他の転職エージェントが持っていないような役職、ポジション、待遇等を兼ね備えた求人をスカウトを通じて紹介してもらえます。最大97日間は有料プランも無料で利用できる点も魅力的です。新卒4年目に登録して非公開スカウトをいくつももらいました。
参考>>20代でビズリーチは活用できる? 年収600万円以上ない若手でも活用できるけど若すぎると厳しい
マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。
更におすすめのエージェントを知っておきたい、未経験で金融業界に転職したい方は下記記事も参考ください。
参考>>【未経験向け】金融業界への転職に使いたいエージェント5選
参考>>金融業界に未経験で転職できる?20代、30代で難易度は大きく変わる
まとめ 金融業界の取得すべし資格はまずは業務に必要なものから
今回は、金融機関に就職や転職したら資格はいくついる、業界によって数は異なりますが銀行員が一番多い、というテーマで記事にしました。
金融業界の人にとって、取得すべき資格の種別は業界によりけりですが、銀行員の方は他の業界に比べて取得すべき資格が増えることは覚悟が必要になります。
この記事が少しでも金融業界を目指す就活生、転職希望者の方にとって少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。