企業がお客様満足度を図るべくCS(カスタマーサクセス)向上を掲げるところも増えてきましたが、お客様満足度に直結するのがその企業で働く方のホスピタリティによるところは大きいでしょう。
施されたら施しがえす、恩返しだと半沢直樹でもありますが、ホスピタリティの考えは仕事をする上でも身に付けたいスキルでどうせなら資格にして見えるかしてみませんか。
今回は、ホスピタリティ3級の難易度ってどのくらい、取得しやすく内容はビジネスマンとして身に付けたいという記事をお届けします。
目次
ホスピタリティ3級とは
ホスピタリティ3級に関して簡単にお届けします。
ビジネスや日常生活でホスピタリティを発揮して、相手の立場に立った対応をするための基本的な能力を確認します。 コミュニケーションの重要性の理解と、自らが生き生きと仕事をするために役立つ知識と判断力を測ります。
引用: 経済法令研究会 ホスピタリティ3級
つまり、ビジネスマンが相手の立場に立った対応をするための能力を確認し、前向きに仕事をしていくために役立つ知識と判断力を身に付けられる資格になります。
銀行業務検定のホスピタリティ3級より上位資格として2級がありますが難易度としては逸脱するような難しさにはならないのでいきなり2級に挑戦することも一つです。
銀行業務検定の種類は全部で36種類ありますがこちらにまとめていますので合わせてご覧になってみてください。
参考>> 銀行業務検定(銀検)の難易度ってどのくらい?種類によって変わる|転職にはほぼ無価値です【悲報】
ホスピタリティとは
ホスピタリティという単語の定義を確認しておくと下記通りになります。
ホスピタリティとは接客・接遇の場面だけで発揮されるものではなく、人と人、人とモノ、人と社会、人と自然などの関わりにおいて具現化されるものである。
狭義の定義では、人が人に対して行なういわゆる「もてなし」の行動や考え方について触れていて、これは接客・接遇の場面でも使われるホスピタリティのことである。
引用:日本ホスピタリティ推進協会
つまり、接客、接遇の場面だけでなくあらゆる関わりにおいてもてなしをしていくことです。
日本のオリンピック招致の時に滝川クリステルさんが、お・も・て・な・しを披露しておりましたが、日本のビジネスマンは自然と身に付けられている方も多いのではないでしょうか。
ホスピタリティ3級の難易度と合格率
ホスピタリティ3級の難易度は、銀行業務検定の中でもマイナーな分類で、合格率は主要銀検3級よりも容易になります。
合格率はこちらです。
科目 | 合格率 |
ホスピタリティ3級 | 90%前後 |
銀行業務検定の中で銀行員が取得を義務付けられやすい、 法務3級、財務3級、税務3級が35~40%前後の合格率で、今回のホスピタリティ3級は合格率だけ言うと容易になることが言えます。
銀検3級シリーズに合格出来てホスピタリティ3級を落とすことは考えにくい難易度と合格率です。
銀行員含め金融機関の担当者が受けることになる、損保一般や生保一般の合格率と難易度に近く原則落としにくいと思っていて問題はないでしょう。
銀行員が出世のために取得していく資格一覧はこちらにまとめていますのであわせてご覧になってみて下さい。
参考>>銀行員は課長まで出世するのに資格を何個取る?答えは10個以上です
ホスピタリティ3級に落ちた時
ホスピタリティ3級に落ちた場合は、別日程にて再受験ができます。
経済法令研究会が主催するホスピタリティ3級3月と10月の年2回開催なので1度落ちた場合には数カ月空けると受験することが可能です。
また、日本ホスピタリティ検定協会主催する試験であればCBT方式で好きなタイミングで受験することが可能です。
試験内容としては同じものになるので、CBT方式で受ける方がいいかと思います。
万が一資格を取れなかった場合には、会社から取得必須と言われているわけではないでしょうから上司に怒られる可能性少ないですがせっかく時間をかけたのが無駄になります。
ホスピタリティ3級の試験内容
ホスピタリティ3級の試験内容はこちらです。
- ホスピタリティの基本
- EQ(感情知能指数)、TA(交流分析)
- ホスピタリティ ・ マナー
- コミュニケーション
- ビジネスとホスピタリティ(顧客満足、クレーム対応)
EQ、TAの部分はざっとテキストで確認しておく方が無難かと思いますがそれ以外の範囲に関してはご自身の知識、経験によって回答することも可能かと思います。
ホスピタリティ3級の合格点
ホスピタリティ3級の合格点は100点満点のうち70%の点数を取れれば合格になります。
つまり満点の70%以上(70点)得点するように勉強を進めていきましょう。
また通常の銀検3級だと60%の得点で合格になりますが、今回のホスピタリティ3級は10%最低点が高いためその点は注意が必要です。
ホスピタリティ3級の問題数と試験時間
ホスピタリティ3級の問題数はこちらです。
- マークシート形式(CBT)形式:50問(90分)
マークシート形式の問題で50問で90分の試験です。
試験の解答が終われば終了10分前までであれば途中退出も可能です。
ホスピタリティ3級が受けられるタイミング
ホスピタリティ3級が受けられるタイミングは年2回の3月、10月の開催になります。
試験会場は全国の主要都市です。
銀行業務検定のダブル受験に関して
銀行業務検定は同日に試験を2つ受けることも可能です。
例えば、ホスピタリティ3級を3月に受験する場合、試験時間は午前の日程のため、午後に財務3級を受験することも可能です。
信託銀行員だと1年目の6月に信託実務3級と法務3級のダブル受験を会社から推奨されますが、難易度が少々高めの試験を2つ受けると集中が分散するのでおすすめはしません。
ただ、今回のホスピタリティ3級は比重をそこまでおかなくても取得できるため、同時に受ける試験勉強をしっかりできているのであれば受けても良さそうです。
ホスピタリティ3級の試験料
ホスピタリティ3級の試験料はこちらです。
- 4,400円(税込)
銀行振り込みにて対応をしてくれます。
ホスピタリティ3級の勉強方法
ホスピタリティ3級の勉強方法ですが、独学でテキスト勉強と過去問演習のみで問題ないでしょう。
独学で勉強する場合はこのように行うと良いかと思います。
- 一通り過去問を解く
- 過去問で間違っていたところの問題解説をわかるまでやる
- その時にテキストに戻って見直す
- 見直すだけでなく、なぜ間違えたのかをしっかり紙に書いて理解する
- 再度問題を解きなおす
- 以下2~5の作業を延々繰り返し過去問については3周は行う
地道にこのようにしていって解ける問題を減らしていくのが方法です。
なお、試験直前は通勤の合間、食事中、昼食休憩中はテキストと過去問演習を行って直前での追い込みで試験を乗り切りましょう。
ホスピタリティ3級の問題集と過去問
ホスピタリティ3級のテキストはこちらがよいでしょう。
問題集は試験合格のためには必須になりますが、新品が高いと思った場合にはメルカリなど中古で探してみてもいいと思います。
今回の分も2018年度の物を載せていますが、無理に最新でなくても良いと思います。
ホスピタリティ3級の勉強時間の目安
ホスピタリティ3級合格のための勉強時間に関しては、5時間~10時間程度あれば十分でしょう。
遅くとも試験を受ける1週間前には勉強を始めていき、淡々と勉強を勧めていけば合格はできそうです。
勉強なしでも合格できる可能性あり
ホスピタリティ3級に関しては勉強なしでも受かる可能性はあります。
ただ、どういった試験問題が出るのかはさすがにみてから受けた方が無難なため問題集を1周こなすくらいの時間を持った方がいいでしょう。
ホスピタリティ3級の合格後の流れ
ホスピタリティ3級に合格すると協会から合格証書が届きます。
ご自身でその後何かしら登録業務があるわけではないので特段することはありません。
ホスピタリティ3級取得後の求人
ホスピタリティ3級取得後の求人は、原則は銀行員であれば、別の銀行もしくはホテル業界、ブライダル業界などホスピタリティの求められる業界への転職に活かすことはできそうです。
また、2級は3級と比べると難易度も高く社内でも持っている人も少ないため重宝されそうです。
なおホスピタリティ3級含め、資格取得を頑張っている銀行員が転職活動を行うのであれば、おすすめの転職エージェントはマイナビエージェント、 ビズリーチ 、 リクルートエージェント です。
マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。
参考>>マイナビエージェントの金融専門チームって?金融機関出身者でキャリアップしたいなら利用価値あり
ビズリーチ : 他の転職エージェントが持っていないような役職、ポジション、待遇等を兼ね備えた求人をスカウトを通じて紹介してもらえるため登録だけしていてもいいです。
参考>>20代でビズリーチは活用できる? 年収600万円以上ない若手でも活用できるけど若すぎると厳しい
リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。
参考>>リクルートエージェントが実際に使ってみて推しだったので評判を書いときます|結局はエージェントとの相性による点は注意です
資格を取ったうえで、実際に自分が転職する方がいいのか、客観的にアドバイスをもらう先として気軽に相談してみるといいと思います。
登録だけしていても、スカウトや紹介がきたりするので便利です。
転職活動を行うと、エージェントの選び方など気になる点が出ると思います。
その場合はこの記事もあわせてご覧ください。
参考>> 転職エージェントの選び方は?見るべき点は?|やり取りの頻度・相性・案件の量と質のこの3つです
まとめ ホスピタリティの知識や経験を見える化できる資格
今回は、ホスピタリティ3級の難易度ってどのくらい、取得しやすく内容はビジネスマンとして身に付けたいという記事をお届けしました。
ホスピタリティ3級は、誰でも受けることができる資格でビジネスマンが身に付けたいホスピタリティの知識経験を見える化することができる資格です。
この記事がホスピタリティ3級の難易度、合格率、勉強方法に関して少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。