外国為替3級の難易度は?試験概要・勉強時間・外為2級廃止も解説

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銀行に勤務していると、マーケットに関する様々な知識や経験を積んでいく必要があります。株式・為替・不動産など多岐にわたりますが、銀行業務検定の中に外国為替に特化した種目があるのをご存じでしょうか。

この記事では、外国為替(外為)3級の難易度・合格率・勉強方法について、元銀行員の視点を交えながら解説します。

外国為替(外為)3級の試験概要早見表

試験の全体像を先にまとめます。詳細は各セクションで解説します。

項目内容
試験方式全国一斉公開試験(年1回・12月)/CBT方式(2026年4月27日〜2027年3月31日)
問題数50問(五答択一式。公開試験はマークシート、CBTはPC受験)
試験時間120分
合格基準60点以上(100点満点)
試験料5,500円(税込)※CBT方式は別途事務手数料330円(税込)
受験資格制限なし
勉強時間の目安20〜40時間程度

2026年度から銀行業務検定試験の実施体系が変更され、外国為替3級は全国一斉公開試験に加えてCBT方式でも受験できるようになっています。受験を検討する際は、銀行業務検定協会とCBT-Solutionsの公式サイトで最新の試験日程・申込期間・手数料を確認してください。

外国為替(外為)3級とは

外国為替(外為)3級は、銀行業務検定協会が実施する試験で、営業店における日常業務を処理するために必要な基本的な外為知識の習得程度を測るものです。

銀行員が窓口や外訪でお客様に外為サービスを案内するうえで必要になる基礎知識が問われます。試験範囲は輸出・輸入・為替予約・貿易外取引・資本取引など、実務に直結したテーマで構成されています。

上位資格として外国為替2級がありましたが、銀行業務検定協会の2026年度実施概要では、2025年度をもって外国為替2級は廃止となった旨が案内されています。今後の受験候補としてすすめる資格ではありませんが、過去にどのような上位資格があったのかを確認したい方は、下記の記事も参考になります。

参考: 外国為替(外為)2級の難易度ってどのくらい?為替市場の全般を学べる上級レベル試験

銀行業務検定の種類全体については下記の記事にもまとめています。

参考: 金融業務能力検定(金融業務)の難易度ってどのくらい?36種類の中で難易度は大きく変わる

外国為替(外為)3級の難易度と合格率

外国為替(外為)3級の難易度は、銀行業務検定の中では中程度に位置します。受験者数が少ないマイナー種目ではありますが、出題範囲は外為実務の基礎が中心で、計画的に勉強すれば一発合格を狙いやすい試験です。

現在確認できる公式の試験概要ページでは、外国為替3級の合格率は確認できません。難易度を見るときは、未確認の合格率だけで判断するよりも、合格基準、出題範囲、試験時間、外為業務の実務経験の有無をもとに考える方が安全です。

個人営業で外為の窓口対応や外訪を経験している銀行員であれば、実務知識を持って試験に臨めるため有利に働くことがあります。一方、外為業務と接点が薄い部署にいる場合は、取引の流れや用語から丁寧に押さえる必要があります。

銀行員が出世のために取得していく資格については下記の記事もあわせてご覧ください。

参考: 銀行員は課長までに資格を何個取る?一般的な目安と優先順位を解説

外国為替(外為)3級の試験内容と出題傾向

外国為替(外為)3級の出題範囲は下記のとおりです。すべて5択形式で、合格基準は100点満点のうち60点以上です。

分野問題数
基本問題10問
輸出為替10問
輸入為替10問
予約・為替相場5問
貿易外取引5問
資本取引・国際金融10問

重要テーマとして押さえたいのは、信用状(L/C)取引・送金取引・輸出入取引の流れです。これらは出題範囲の中心になりやすく、得点の柱になります。次いで為替相場・為替予約・外為法の基礎知識も、外為3級を受けるうえで重点的に確認したい分野です。

外為業務の実務経験があると、信用状の仕組みや送金手続きのイメージがすでに頭に入っているため、これらの分野は得点源にしやすいです。ただし試験は選択肢の切り口が実務とは異なる場合があるため、問題演習で試験特有の出題形式に慣れておく必要があります。

外国為替(外為)3級の試験方式と受験タイミング

外国為替(外為)3級の受験方式は、公開試験(全国一斉)とCBT方式の2種類があります。自分のスケジュールや学習ペースに合わせて選ぶことができます。

2026年度の全国一斉公開試験では、外国為替3級は2026年12月6日に実施予定です。試験時間は120分で、他の銀行業務検定と日程が重なる場合があります。法務3級などとのダブル受験も選択肢になりますが、難易度の高い試験を掛け持ちすると集中が分散しやすいため、組み合わせは慎重に選んだほうが無難です。

CBT方式では試験センターで通年受験でき、スケジュールの柔軟性が高まっています。仕事の繁忙期を避けて受験タイミングを調整したい場合や、公開試験で不合格だった場合の早期再受験にも活用できます。最新の配信開始日・休止日は銀行業務検定協会の公式サイトで確認するようにしてください。

外国為替(外為)3級の試験料

外国為替(外為)3級の受験料は5,500円(税込)です。CBT方式で受験する場合は、2026年4月27日受験分から別途330円(税込)の事務手数料がかかります。

申込方法や支払方法は、全国一斉公開試験とCBT方式で異なるため、受験前に公式サイトで確認してください。

外国為替(外為)3級の勉強方法

外国為替(外為)3級は独学で十分対応できる試験です。テキストで全体像をつかんだうえで過去問演習を繰り返す流れが基本になります。外為業務の経験がある方も、試験特有の問われ方に慣れるために過去問演習は欠かせません。

効果的な学習サイクルはこちらです。

  1. テキストを一通り読んで全体の流れを把握する
  2. 過去問を解いて正解・不正解を確認する
  3. 間違えた問題の解説をテキストで確認し、なぜ間違えたかを紙に書いて整理する
  4. 再度問題を解きなおす
  5. 2〜4を繰り返し、過去問3周を目標にする

信用状取引や輸出入の書類の流れなど、登場人物や手続きが複数ある分野は関係図に整理すると記憶への定着が早まります。試験直前の2〜3日は通勤や昼休憩の隙間時間も過去問演習に充てると、得点の底上げができます。

勉強なしで受けると落ちる

外為の実務経験があっても、試験は問われ方が実務とは異なることがあります。日頃からお客様に外為サービスを案内している方でも、試験特有の出題パターンに慣れていないと思わぬミスをするケースがあります。一発合格を目指すなら、最低でも20〜30時間の学習時間を確保するのが現実的です。

外国為替(外為)3級の勉強時間の目安

外国為替(外為)3級の合格に必要な勉強時間は、外為の実務経験や他の銀行業務検定の受験歴によって変わります。

  • 外為業務の実務経験あり:20〜30時間程度
  • 実務経験なし・他の検定との同時受験:30〜40時間程度

遅くとも試験の3〜4週間前から着手すれば、平日1時間・休日2〜3時間のペースで十分な演習量を確保できます。

外国為替(外為)3級のテキスト・問題集

外国為替(外為)3級のテキストと問題集は、経済法令研究会が発行している公式シリーズが定番です。購入前に最新版かどうかを確認してから入手するようにしてください。新品が高いと感じる場合はメルカリなどの中古市場で探す方法もあります。

公式テキストや問題解説集は、年度によって対応試験回が変わります。購入前に、受験予定の年度・試験回に対応しているかを確認してください。

外国為替(外為)3級に落ちた場合

全国一斉公開試験で不合格になった場合でも、CBT方式を利用すれば、試験センターの空き状況に応じて再受験を検討できます。公開試験だけを前提にすると次の機会まで時間が空きやすいため、再受験の選択肢としてCBT方式も確認しておくと安心です。

外国為替(外為)3級の合格後の流れ

外国為替(外為)3級に合格すると、協会から合格証書が届きます。合格後に個別の登録手続きは不要で、証書が届いた時点で取得完了です。

外国為替(外為)3級と転職・キャリアへの活用

外国為替(外為)3級は、金融機関への転職活動で資格取得の実績として記載できます。ただし3級水準の試験であり、転職市場で単独で高く評価される資格とはいいにくいのが実態です。資格自体よりも、外為業務の実務経験とセットでアピールすることで評価につながりやすくなります。

外為業務の経験や資格を持ちながら転職活動を検討するなら、下記のエージェントが選択肢になります。

リクルートエージェント:求人数が最も多い転職エージェントのひとつで、未経験の業界に挑戦する場合でも選択肢が見つかりやすいです。迷ったらまずここから登録するのがおすすめです。

ビズリーチ:他のエージェントにはない役職・ポジション・待遇の求人をスカウト経由で受け取れます。登録だけしておく使い方も有効です。対象の目安は年収600万円以上とされています。

参考: 金融機関職員におすすめの転職エージェント5選

参考: 銀行員の転職完全ガイド|転職先・年収・タイミング・エージェントまで解説

外国為替(外為)3級と合わせて取りたい資格

外国為替(外為)3級を取得したあと、次に目指す資格として挙げやすいのはファイナンシャルプランナー(FP)資格です。FP資格は資産運用・保険・税金・不動産など個人のお金全般に対応できることから、外為の基礎知識と組み合わせると顧客への提案の幅が広がります。

FP資格は1〜3級まであり、2級まで取得すれば独立も視野に入ってきます。FP2級以上の対策講座は厚生労働省の一般教育訓練給付の対象になっているため、費用を抑えながらスクールを活用できます。

参考: FP2級の難易度は?金融出身者でも3級より一段難しくなる試験

参考: FP3級の難易度は?金融出身者が短期合格を狙う勉強時間と合格率

まとめ 外国為替(外為)3級で外為相談の基礎知識を固めよう

外国為替(外為)3級は、銀行員が営業店での外為業務に必要な基礎知識を体系的に学べる試験です。計画的な過去問演習で一発合格を狙いやすく、外為業務の実務経験がある方は特に得点源にしやすい分野が多くあります。

上位資格だった外国為替2級は、2025年度をもって廃止となっています。外為の知識をさらに深めたい場合は、FP資格や他の銀行業務検定との組み合わせを検討してみてください。

この記事が外国為替(外為)3級の受験を検討している方のお役に立てれば幸いです。

参考: 銀行員におすすめの転職先6選|年収アップを狙える業界と活かせる資格を解説

参考: 銀行員の転職で年収はどう変わる?業界別の年収比較と上がる・下がるケースを解説

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