将来貰える年金額に関してしっかり把握されている人は多くないでしょう。
お客様の将来の年金に関して実践的にアドバイスができると信頼関係を築くきっかけになりそうです。
今回は、年金アドバイザー2級の難易度ってどのくらい?年金の実践的・専門知識の学べる資格、という記事をお届けします。
年金アドバイザー2級とは
年金アドバイザー2級に関して簡単にお届けします。
年金専担者等を対象に、年金・公的保険に関する顧客相談や内部研修・指導に応じるための実践的・専門的知識について、その習得程度を測定します。
引用: 経済法令研究会 年金アドバイザー2級
つまり、年金に関する専門家として年金や公的保険についてお客様相談や社内用の研修ができる実践的、専門知識を身に付けられる資格になります。
銀行業務検定の年金アドバイザー資格は4級と3級と2級があり今回の2級が最も取得が難しい資格になります。
難易度も3級よりも上がるためまずは3級を取得し、もし年金専担者として従事する必要があれば取得を検討していくと良いでしょう。
なお、年金アドバイザー3級の難易度に関してはこちらの記事にまとめていますので合わせてご覧になってみてください。
参考>>年金アドバイザー3級の難易度ってどのくらい?年金の基礎知識の学べる取りやすい資格
銀行業務検定の種類は全部で36種類ありますがこちらにまとめていますので合わせてご覧になってみてください。
参考>> 銀行業務検定(銀検)の難易度ってどのくらい?種類によって変わる|転職にはほぼ無価値です【悲報】
年金アドバイザー2級の難易度と合格率
年金アドバイザー2級の難易度は、銀行業務検定の中でもマイナーな分類ではありますが主要銀検2級と同程度の合格率になります。
合格率はこちらです。
科目 | 合格率 |
年金アドバイザー2級 | 20%前後 |
銀行業務検定の中で銀行員が取得を義務付けられやすい、法務2級、財務2級、税務2級が20%前後の合格率で、今回の年金アドバイザー2級は合格率だけ言うと同程度ということが言えます。
特に、銀行の個人営業を経験している行員であれば少なからず外訪、窓口でお客様に年金とその他資産に関しての提案を行ったことがあるはずなので基礎知識や経験を持って試験に臨めるため有利になりそうです。
銀行員が出世のために取得していく資格一覧はこちらにまとめていますのであわせてご覧になってみて下さい。
参考>>銀行員は課長まで出世するのに資格を何個取る?答えは10個以上です
年金アドバイザー2級に落ちた時
年金アドバイザー2級に落ちた場合は、別日程にて再受験ができます。
ただ、3月の1回開催のためどちらかで受験し落ちた場合には翌年の試験日まで待たないといけなくなります。
再受験には期間を要するので1度で取得できるように勉強を進めていきましょう。
万が一資格を取れなかった場合には、会社から取得必須と言われているわけではないでしょうから上司に怒られる可能性少ないですがせっかく時間をかけたのが無駄になります。
年金アドバイザー2級の試験内容
年金アドバイザー2級の試験内容はこちらです。
- 社会保険制度の概要
- 年金制度の仕組み
- 年金給付と支給要件
- 企業年金・個人年金の仕組み
- 年金請求手続と年金受給者の手続
- その他
全10問ですべて記述試験になります。
3級まではマークシートの問題だったところを考えると、記述になる分難易度も上がると言えるでしょう。
年金アドバイザー2級の合格点
年金アドバイザー2級の合格点は100点満点のうち60%の点数を取れれば合格になります。
つまり満点の60%以上(60点)得点するように勉強を進めていきましょう。
年金アドバイザー2級の問題数と試験時間
年金アドバイザー2級の問題数はこちらです。
- 記述形式:10問(180分)
記述式問題が10問で180分の試験です。
試験の解答が終われば終了10分前までであれば途中退出も可能です。
年金アドバイザー2級が受けられるタイミング
年金アドバイザー2級が受けられるタイミングは年1回の3月開催になります。
試験会場は全国の主要都市です。
3月は税務や財務や法務の試験と被るため、優先度をつけて受験を検討していきましょう。
銀行業務検定のダブル受験に関して
銀行業務検定は同日に試験を2つ受けることも可能です。
例えば、年金アドバイザー2級を3月に受験する場合、試験時間は午後の日程のため、午前に税務3級を受験することも可能です。
信託銀行員だと1年目の6月に信託実務3級と法務3級のダブル受験を会社から推奨されますが、難易度が少々高めの試験を2つ受けると集中が分散するのでおすすめはしません。
年金アドバイザー2級の試験料
年金アドバイザー2級の試験料はこちらです。
- 6,600円(税込)
銀行振り込みにて対応をしてくれます。
年金アドバイザー2級の勉強方法
年金アドバイザー2級の勉強方法ですが、独学でテキスト勉強と過去問演習のみで問題ないでしょう。
独学で勉強する場合はこのように行うと良いかと思います。
- 一通り過去問を解く
- 過去問で間違っていたところの問題解説をわかるまでやる
- その時にテキストに戻って見直す
- 見直すだけでなく、なぜ間違えたのかをしっかり紙に書いて理解する
- 再度問題を解きなおす
- 以下2~5の作業を延々繰り返し過去問については3周は行う
地道にこのようにしていって解ける問題を減らしていくのが方法です。
なお、試験直前は通勤の合間、食事中、昼食休憩中はテキストと過去問演習を行って直前での追い込みで試験を乗り切りましょう。
年金アドバイザー2級の問題集と過去問
年金アドバイザー2級のテキストと問題集はこちらがよいでしょう。
問題集は試験合格のためには必須になりますが、新品が高いと思った場合にはメルカリなど中古で探してみてもいいと思います。
年金アドバイザー2級の勉強時間の目安
年金アドバイザー2級合格のための勉強時間に関しては、50時間~70時間程度あれば十分でしょう。
遅くとも試験を受ける1ヵ月前には勉強を始めていき、淡々と勉強を勧めていけば合格はできそうです。
勉強なしは間違いなく落ちる
年金アドバイザー2級を勉強なしで受ける人は少ないとは思いますが、勉強なしだと当然に落ちます。
もし受験者の方が銀行で普段個人営業で普段から年金の相談を受けているとしても試験は別なので油断せずに勉強が必要になります。
一発で合格するように勉強しましょう。
年金アドバイザー2級の合格後の流れ
年金アドバイザー2級に合格すると協会から合格証書が届きます。
ご自身でその後何かしら登録業務があるわけではないので特段することはありません。
年金アドバイザー2級取得後の求人
年金アドバイザー2級取得後の求人は原則は銀行員であれば、別の銀行への転職に活かすことはできそうです。
また、2級は3級と比べると難易度も高く社内でも持っている人も少ないため重宝されそうです。
なお年金アドバイザー2級含め、資格取得を頑張っている銀行員が転職活動を行うのであれば、おすすめの転職エージェントはマイナビエージェント、 ビズリーチ 、 リクルートエージェント です。
マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。
参考>>マイナビエージェントの金融専門チームって?金融機関出身者でキャリアップしたいなら利用価値あり
ビズリーチ : 他の転職エージェントが持っていないような役職、ポジション、待遇等を兼ね備えた求人をスカウトを通じて紹介してもらえるため登録だけしていてもいいです。
参考>>20代でビズリーチは活用できる? 年収600万円以上ない若手でも活用できるけど若すぎると厳しい
リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。
参考>>リクルートエージェントが実際に使ってみて推しだったので評判を書いときます|結局はエージェントとの相性による点は注意です
資格を取ったうえで、実際に自分が転職する方がいいのか、客観的にアドバイスをもらう先として気軽に相談してみるといいと思います。
登録だけしていても、スカウトや紹介がきたりするので便利です。
転職活動を行うと、エージェントの選び方など気になる点が出ると思いますが、その場合はこの記事もあわせてご覧ください。
参考>> 転職エージェントの選び方は?見るべき点は?|やり取りの頻度・相性・案件の量と質のこの3つです
年金アドバイザー2級と併せて取りたい資格
年金アドバイザー2級を取得したのであれば年金相談に関する実践的・専門的な知識を身につけられたことでしょう。
併せて取得したい資格としては、ファイナンシャルプランナー(FP)資格を取ることも検討しても良いです。
なぜなら、FP資格であれば資産運用含めて個人のお金に関する相談全般に乗れることから親和性が高くこの資格を取ることでの相乗効果も見込めるからです。
FP資格に関しては1〜3級までありますが、2級まで取れれば独立も視野に見えてきます。
参考>>FP2級の難易度ってどのくらい?金融出身者でも3級と比べ急に難易度上がります【合格率・勉強方法も解説】
参考>>FP3級の難易度ってどのくらい?金融出身者なら楽勝、それ以外の人ちょいむずです【合格率・勉強方法も解説】
またFP資格であれば厚労省の一般教育訓練給付の対象にもなるため2級以上の取得の際にはスクール活用も合わせて検討すると良さそうです。
教育訓練給付に関してはこちらの記事にまとめていますので合わせてご覧になってみてください。
参考>>教育訓練給付制度とは?資格取得を後押しする給付金制度!【現役銀行員時に使いたかった】
まとめ 年金アドバイザー2級取得は年金に関する専門性が身に付けられる
今回は、年金アドバイザー2級の難易度ってどのくらい?年金の実践的・専門知識の学べる資格、という記事をお届けしました。
年金アドバイザー2級は、誰でも受けることができる資格で銀行業務検定の中でも簡単な資格です。
この記事が年金アドバイザー2級の難易度、合格率、勉強方法に関して少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。