銀行に新卒で入ったとしても激務でストレスが多く、転職する人も多いイメージがあるのではないでしょうか。イメージがあるということは、多少実態に即している面もある一方で、銀行への就職に後悔がある人が多いかというとそうでもないです。
今回は、銀行に就職して後悔はある?1社目の入社先としては悪くはない、というテーマで記事をお届けしていきます。
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目次
銀行への就職は実は難易度が高い
新卒で銀行に入ることは実は難易度が高いです。面接にたどり着くまでに、説明会と称した選考会をくぐり抜け、その後リクルーター面談を複数回クリアしたのちに人事面談に進むプロセスとなります。
年々銀行の人気が落ちてきているとは言われているものの、採用の基準が下がっているわけではないため誰でも簡単に入れる企業群ではありません。採用した後、資格取得も相当程度必要になりますし、日々新しいことを勉強し続けないといけないこともあって学生の所属大学の質も当然にチェックしています。(他の会社でも大学名である程度の線引きをしているでしょうが。)
もし、銀行に入社ができるのであればその道に多少興味があるはずなので候補として残していて損はないと思います。
銀行に就職して後悔が少ない理由
ぼくも元々銀行員でしたし、今でも前職やその他メガバンク、地銀の知人がおり今でも口中をしていますが銀行に就職して後悔をしている人はほとんど聞いたことがありません。
後悔しない理由としてはこちらがあります。
- 金融に関する知識・経験を幅広く身につけられる
- 世間体が良い
- 年収も高い
- 福利厚生もしっかりしている
- なんだかんだ潰れないだろうという安心感
- 転職も有利
具体的に見ていきます。
金融に関する知識・経験を幅広く身につけられる
銀行に入社して、毎日読むことになる日経新聞での情報収集。それだけでなく、自分の仕事の領域に関しての勉強は日々必要になります。
例え、個人営業店の事務担当だとしても社内報でマーケット情報が回ってきますし、朝礼などで情報共有をされますので情報に触れることができます。
金融に関する知識・経験は、銀行員なら当然身につけているものであっても世間一般としては知らないものが多いです。それらを身につけられる点は銀行に就職して良い点になるでしょう。
世間体が良い
銀行員というと、しっかりしている、まじめ、数字に強いなど良い印象を持つのではないでしょうか。
銀行員として勤務をしていてマイナスイメージを持たれることはまずありません。
年収も高い
銀行員の年収は日本人の平均年収432万円(H29年度最新)と比較して約187万円高い609万円となります。
日本人の平均年収に関しては、総合職勤務であれば5年目までには到達しているのではないかと思います。
外資系金融・コンサル、フルコミッションの業種に比べると劣りますが、とはいえ年功序列でしっかり年収が上がっていき30歳前後では1,000万円も見えてくることを考えると相当良いのではないかと思います。
2020年以降はコロナによって業種によっては給与・ボーナスカットもありましたが、銀行は特段影響がなかったようです。銀行の母体によりますが、やはり大手であれば年収1,000万円以上になることも珍しくないため銀行員の年収は高いと言えるでしょう。
福利厚生もしっかりしている
銀行員の福利厚生はしっかりしていると言われています。
例えば、住居費の支援では社員寮でひと月5,000円から3万円程度で住むことができますし、夫婦であれば社宅の用意や住宅手当がでます。
休みに関しても、原則土日祝休みで自分の休みたい時に合わせてリフレッシュ休暇や年休を平日5日まるまる取ることも可能です。
ベンチャーに行くと、もっとユニークな福利厚生はありますが生活していく上でインフラになりうる住居関係、休暇関連での充実さは今でも健在です。
なんだかんだ潰れないだろうという安心感
年収の点でも記載しましたが、2020年以降はコロナによって業種によっては業績が大きく落ち込みました。もちろん全銀行が大丈夫ということでもないでしょうが、銀行自体が倒産するリスクは少ないのではないでしょうか(合併はあり得ますが)
転職も有利
銀行に就職することは簡単ではないということは、銀行から転職する際にも有利に働きます。元々銀行にいたため、激務・ストレス耐性があること、勉強ができること、数字に強いことなど素地を認められて選考に進むことができます。
若手であれば、未経験分野への挑戦も可能です。30代以降の中堅以降であれば自身の専門性を元に転職をしていくことになるでしょうが、銀行員ということで不利になることは原則はないと思います。
ただし、銀行員から転職する時に使えないという評価をされることもあり、一例として年齢が高いとどうしてもポジションとの兼ね合いで期待値が上がってしまいそのコントロールがうまくできていない時に使えない評価になります。
銀行員は転職で使えないのかに関しては下記記事に詳しくまとめていますので気になる方はご覧ください。
銀行就職の体験談 辛いこととは
銀行に就職して辛いことはもちろんあります。例えば、個人営業店配属で、月々の数字目標が厳しいことなどあるでしょう。
他の会社でも目標はもちろんありますし、未達の際に詰められることは銀行だけの風土でもないことを考えると銀行だけど限定することもできない話です。
その他資格勉強を多数しないといけないことも、勉強が嫌いな人にとっては辛いことでしょう。しかも、銀行員で取得が推奨される銀行業務検定は銀行内でしか使わない試験になるため銀行以外への転職には活かしにくいです。
銀行で働くことの辛さはありますが、だからといって就職しての後悔には直接的につながらないのではないでしょうか。
旧態依然のイメージがあり、支店や部署によっては昭和のようなところもあるかもしれませんが、ある意味人生のスパイスだと割り切って乗り切れるような人は銀行員に向いていると思います。
銀行に就職したのちに転職する方が良いか否か
最後に、銀行に就職した人が将来そのまま銀行に勤めあげていく方がいいのか転職する方が良いのかに関しての検討は、若手のうちからしておく方が良いと思います。
転職する、しないどちらが正解かは選んだ本人が正解にしていくしかないですが、間違いなく銀行員であれば若手のうちに判断しておく方が良いです。理由としては、年収アップと家庭を持つなどの環境変化があるからです。
銀行員の年収を維持して別の会社に行くことは年齢が上がれば上がるほど難しくなります。また、家庭を持ってから転職することも、転職先企業によっては銀行の方が世間体も安心感もあることがあります。
若手であれば年収もさほど上がっていないですし、まだ家庭を持っていないなど環境がガラッと変わっていないでしょう。
銀行員が転職する際に利用しておきたい転職エージェント
転職をするしない関わらず、今転職をしてみると実際どういうところに行けるものなのかを客観的に見ておいて損はないです。判断のためには、無料で相談ができる転職エージェントの力は借りておきましょう。
銀行員が転職する際に利用しておきたい転職エージェント・サイトはリクルートエージェント、ビズリーチ 、マイナビエージェントです。
ぼくの場合は転職するしない関わらず2年目からリクルートエージェントを利用しました。本格的に転職活動を行った新卒4年目にはビズリーチを利用しました。
マイナビエージェントについては、金融向けの転職支援が厚く銀行時代の同期後輩が良く利用していました。
リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。ぼくは新卒2年目から利用していました。
参考>>リクルートエージェントが実際に使ってみて推しだったので評判を書いときます|結局はエージェントとの相性による点は注意です
ビズリーチ : 他の転職エージェントが持っていないような役職、ポジション、待遇等を兼ね備えた求人をスカウトを通じて紹介してもらえます。最大97日間は有料プランも無料で利用できる点も魅力的です。新卒4年目に登録して非公開スカウトをいくつももらいました。
参考>>20代でビズリーチは活用できる? 年収600万円以上ない若手でも活用できるけど若すぎると厳しい
マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。
これらはエージェントになるので、実際に自分が転職する方が良いか、銀行に残ってもう少し頑張ってから転職した方が良いか、客観的にアドバイスをもらう先として気軽に相談してみるといいと思います。
まとめ 銀行の就職は後悔は少ないでしょう
今回は、銀行に就職して後悔はある?1社目の入社先としては悪くはない、というテーマで記事をお届けしました。1社目の入社先として、金融関係に興味がある人にとっては外せない就職先かと思います。
万が一合わない場合、転職するにしても若手で銀行からの転職であれば転職先に困り果てることも少ないのではと思います。
今回の記事が、銀行に就職する際の後悔について少しでも参考になれば幸いです。