就活をするときに、大企業に入るのか、中堅・中小企業に入るのか、それとも一見輝いて見えるベンチャー・スタートアップ企業に入るのかは悩ましいとともに、転職する時にも再度同じ悩みを抱える方いらっしゃるのではないでしょうか。
特にベンチャーに転職する場合は、激務でキツイし福利厚生もない、でも自分の裁量で仕事ができてIPOの夢もあるかもしれないと想いは膨らみますが失敗は避けたいですよね。
今回は、なかなか表に出てこないベンチャーに転職して後悔はあるか、をテーマに記事をお届けしていきます。
目次
ベンチャーに転職することによる後悔
ベンチャーに転職することによる後悔は大きく下記4つではないでしょうか。
- 思ったよりスキルが身に付かない
- 何もかも整っていないので大変すぎる
- 経営が不安定で心配する
- 経営陣と馬が合わない
その他人との馬が合わないこともありますが、それはどの会社においてもあり得る話なのでここでは割愛をさせて頂きます。
具体的に見ていきます。
思ったよりスキルが身に付かない
ベンチャーの醍醐味は、新しいサービスを世の中に出せる、一人の裁量の大きさで自分で経営目線を持って仕事をできる、チームビルディングも行える、といったところだとぼくは思っております。
ただ、あくまで自分で行動を起こせることが前提になります。
例えば、営業担当として入社をして商品を販売しているだけであれば商材が変わっただけで前職と同じキャリアを歩むことになります。
つまり、自分の責任範囲内だけでの仕事のみ注力していると特段キャリアやスキルの広がりは起きないためスキルは身に付かないと言えるでしょう。
やりたいことがあるならどんどん挑戦する
ベンチャーに入った時の時間軸として、ベンチャーの1年は大企業の2,3年くらいのスパンを感じています。
1年でできることを自分でもどんどんと取り入れて実行していくと楽しんでベンチャーライフを過ごせると思います。
ぼくの場合は、未経験からマーケテイング担当になりましたが営業活動の傍ら社内のWebマーケティングに関する仕事を並行してやるようにしました。
営業職はマーケテイングに通じるところがあるので、もし未経験から別スキルを身につけていきたいのであれば積極的に行動することで叶う可能性は大いにあると思います。
何もかも整っていないので大変すぎる
ベンチャーもフェーズがあり、詳しい方だとシード、シリーズA,B,C,Dなどの言葉は聞いたことがあるでしょう。
入るフェーズによって大変さは大きく異なりますし、特にバックオフィス(経理等)は売り上げに直結しないゆえに後回しにされがちです。
大企業をはじめ、仕組みが出来上がっている会社にいると当たり前すぎてありがたみを感じなかったことまで全て自分でやらないといけない可能性があり相当大変です。
経営が不安定で心配する
2020年はコロナの影響もあり飲食店、旅行業関係は相当の被害が出ています。
また、AI、フィンテックの台頭によって銀行員なども仕事がどんどん最適化されていくという見通しもあるため、どの会社が常に安泰ということも無くなってはいます。
ただ、大企業からベンチャーに転職して初めて自社のBS、PLの生生しいデータを見ることでひりひりした心配をする人も多いのではないかと思います。
前職の銀行では上場しているので有価証券報告書を見ることでいつでも財務的な状況は確認できましたし、too big to fail で銀行はいうても潰れはないだろうと思っていましたが、ベンチャーは平気で潰れます。
自分が単純に言われたことを行って給与を毎月しっかり貰いたい、確かにその欲求は叶えることはできますが常に不安定なところは認識しておかないと厳しいと思います。
経営陣と馬が合わない
ベンチャーの良い所として社長含めて経営陣と近くで仕事をすることが可能です。
逆にいうと、経営陣と馬が合わないと仕事をしていくことがそもそも厳しい環境になってしまうリスクがあります。
大企業の一グループ長と馬が合わないなどであれば、お互いどちらかの異動を待てば解決しますがベンチャーはそうはいきません。
経営陣との馬が合いそうかは、できるだけ面接時とそれ以外で記事や友人つてなどでレファレンスを取るようにして少しでもギャップを埋めておきたいものです。
ベンチャーにくる中では自分でやる意識があれば失敗は避けやすい
ベンチャーに来る後悔を4つ挙げましたが、最後の経営陣と馬が合わないを除くと自分の主体性によっては何とか解決の出来る事象でもあります。
ベンチャーに転職するにあたっては自分で全てやり切ってやる、そのための労働時間が超過することなど気にもしない、くらいの心意気で行かないとおそらく敢えて転職する場所ではないのではないかと思います。
もちろんフェーズがシリーズD以降のレイターでIPO待ったなしくらいまで行くと仕組みもおおよそできていて働きやすさもあるかもしれません。
個人的にはそれであれば敢えてやはりベンチャーに行く必要はないと思いますし、大企業の新規事業をやっている部署に行く方がまだ堅実ではないでしょうか。
ベンチャーに行くにあたって失敗を少しでも避けるためのポイントとしては下記点かと思います。
- 心意気として自分でなんでもやり切る姿勢を持っておきたいこと
- どのフェーズのベンチャーに行くのか
シリーズB程度の状態で転職した話
ぼく自身の話をすると、株式会社MFSに転職したのはシリーズとしては前半の状況だったと思います。
敢えて比較的前半のシリーズにしているのは、
- 自分で事業を推進していく力を身につけたかった
- フェーズが早いゆえの配置転換も見込めると踏んだ
- IPOに従ってのSO(ストックオプション付与)を見込んだ
幸いなことに上記に記載したことは全て達成できており、良い会社に巡り合えたと思っております。
身内(親、妻)を説得できなければ辞めた方が良い
転職するにあたって、どこの会社に行くにしても言えることですが身内(親、妻)を説得できなければ辞めた方が良いでしょう。
なぜなら、身内は一番の理解者で彼らを説得できずして社内外の人間を説得していけないからです。
よく嫁ブロックというワードがあったりしますが、一番あなたのことを知っている奥さんを説得できない中転職はおそらく失敗するので逆にリトマス紙として判断できますね。
ベンチャー企業への転職に使えるエージェント
記事をここまでご覧になってみて、やっぱりベンチャーに行くのは合っていそうだけど、本当にミスマッチないのかや、今のスキルでどういったポジションの会社に行けるかの確認をするためには転職エージェントをうまく活用したいものです。
ベンチャー企業への転職におすすめな転職エージェントはマイナビエージェント、 ビズリーチ 、 リクルートエージェント です。
ぼくの場合は転職するしない関わらず2年目から リクルートエージェント を利用しました。
マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。
参考>>マイナビエージェントの金融専門チームって?金融機関出身者でキャリアップしたいなら利用価値あり
ビズリーチ : 他の転職エージェントが持っていないような役職、ポジション、待遇等を兼ね備えた求人をスカウトを通じて紹介してもらえるため登録だけしていてもいいです。
参考>>20代でビズリーチは活用できる? 年収600万円以上ない若手でも活用できるけど若すぎると厳しい
リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。
参考>>リクルートエージェントが実際に使ってみて推しだったので評判を書いときます|結局はエージェントとの相性による点は注意です
これらはエージェントになるので、実際に自分がベンチャー企業に行くのが向いてそうとか、客観的にアドバイスをもらう先として気軽に相談してみるといいと思います。
登録だけしていても、スカウトや紹介がきたりするので便利です。
まとめ ベンチャーは荒波を楽しめるなら楽しい
今回は、なかなか表に出てこないベンチャーに転職して後悔はあるか、をテーマに記事をお届けしていきました。
ベンチャーは荒波の連続で常に不安定です。
ただ、自分の意志を持って自分で行動できる人であり、荒波も楽しんでいけるような人であればベンチャーは楽しいと思います。
今回の記事がベンチャーへの転職に関して少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。