Fintech(以下フィンテック)という言葉が日本にも浸透してきて久しくなってきました。
銀行員の人はフィンテックは一部脅威に思っていつつも将来的に銀行よりは伸びるかもと思っているかもしれません。
ただ、フィンテック企業はWeb知識やITスキルがないと銀行員から転職することは厳しいのでは、と思って動きが取れない人もいるかもしれません。
今回は、Fintech(フィンテック)企業への転職は銀行員が未経験でWeb経験を積めるからおすすめ、合わせておすすめの転職エージェント・サイトもご案内、という記事をお届けします。
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目次
- Fintech(フィンテック)企業とは
- Fintech(フィンテック)企業にはWeb未経験でも転職可能か
- Fintech(フィンテック)企業への転職に資格は必要か
- Fintech(フィンテック)企業に転職して働くメリット
- Fintech(フィンテック)企業に転職して働くことのデメリット
- 異動や出向する前に転職自体の検討をしておきたい
- Fintech(フィンテック)企業の選び方
- Fintech(フィンテック)企業へ転職する方法
- Fintech(フィンテック)企業への転職におすすめな転職エージェント・サイト
- 銀行員なら社内でもFintech(フィンテック)関係に関われる可能性もある
- まとめ 銀行員からフィンテック企業に転職して良かった
Fintech(フィンテック)企業とは
Fintech(フィンテック)に関して説明を先にしておきます。
FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指します。身近な例では、スマートフォンなどを使った送金もその一つです。
FinTech(フィンテック)とは何ですか?
日銀より引用しました。
つまり、金融の非効率なところをITを使って効率化していく会社をイメージすると良いでしょう。
もし今いる会社が銀行なら、意外とフィンテックへの馴染みはあります。例えば、マネーフォワードさんは銀行連携をしているので知らない間に繋がりがあります。
Fintech(フィンテック)企業にはWeb未経験でも転職可能か
今の会社は銀行ともやり取りをすることが多く、実は前職の会社ともよく仕事をする機会があります。ぼく自身は元々信託銀行で個人向けの営業を行っていましたが、Webに関しての知識・経験はなかったです。
つまり、フィンテック企業は金融×ITの部分でWeb知識や経験があった方がいいのは間違いないですが、未経験でも転職することは可能です。
Fintech(フィンテック)企業への転職に資格は必要か
銀行員として勤務をしていると出世の為に10個以上資格を取得することになります。銀行との業務が切っても切れないフィンテック企業への転職に特定の資格が必要かというと、必要ではありません。
もちろん、ITやWebに関する最低限の知識の為にITパスポートの取得をしてみることや独学で勉強してみても良いでしょう。
Fintech(フィンテック)企業に入ってから資格が必要になることも
フィンテック企業への転職のために資格は必要ないです。しかしながら、入った会社によっては入ってから求められるケースはあります。
例えば、僕のいる会社はローン関連の会社のため貸金業務取扱主任者の資格をビジネスサイドのメンバーは取得推奨されています。資産運用関連の会社であれば、証券アナリスト資格を取ってほしいと言われることもあるかもしれません。
銀行だと出世に資格取得が紐づいていることがありますが、フィンテック企業においてそこまでの縛りはないでしょう。あくまで自己研鑽の一つとして資格取得の推奨はあるくらいです。
Fintech(フィンテック)企業に転職して働くメリット
フィンテック企業への転職するにあたって、3年以上フィンテック企業で働いたぼくなりのメリットをまとめると下記の通りです。
- Web未経験でも挑戦できる
- Web知識・経験が積める
- どんどん新しいことに挑戦していける
具体的に見ていきます。
Web未経験でも挑戦できる
ぼくも銀行員の時はWeb未経験でした。
今の会社(株式会社MFS)はコンサルタント職で入社しました。約1年ほどコンサルタント経験を経て、その間にWebサービスを肌で感じながら日々過ごしていきました。
銀行員の方であれば、金融というくくりでは親和性も高いためいきなり全く無関係のWeb企業に転職するよりは挑戦しやすいです。
これまでの銀行員としての経験を活かしながらコンサルタント職をすることができた点も良かったです。もし未経験でWeb業界に飛び込んだ場合に、これまでの影響経験は活かせるかもしれませんが、キャリア上の強みはフィンテック企業以上には活かせなかったのではないかと思います。
銀行から未経験でIT転職する効果あり
銀行員の方で、将来性を鑑みて業界への転職を検討することもあるでしょう。未経験から業界への転職は同じような職種であれば確かに可能です。
ただし、これまでの銀行での経験を直接活かせるわけではないです。一方でフィンテック企業であればWeb未経験でも挑戦できると記載したように、IT未経験でもこれまでの銀行で働いていた経験が活きる環境にあります。
フィンテック企業を経験した肌感覚としても、今後フィンテック以外のIT企業に十分転職可能であると実感しています。
Web知識・経験が積める
職種にもいくらかよるところはありますが、フィンテック企業が扱う商品はWebサービスであったりアプリケーションになります。実務経験を通じてWeb知識や経験を積むことが可能です。
ぼくの場合具体的にはマーケティング部にてWebマーケティングを経験したり、その業務の中でプログラミング言語を使ったり銀行員では経験できなかった業務を経験できています。
特に、エンジニアのメンバーと一緒に働ける環境は貴重であると感じます。マーケティングであってもエンジニアの協力無くしてはできないことも多く、彼らと一緒に働けることは今後のキャリアに大きくプラスに働くと思ってます。
どんどん新しいことに挑戦していける
会社のフェーズにもよるところは多少ありますが、フィンテック企業は元々スタートアップで将来上場を目指している会社も多いです。過去の栄光にすがるのでなく、日々試行錯誤しながら大きな成長を見ています。
大きな成長の為には日々の動きも早く、どんどん挑戦する機会に恵まれます。
例えば営業職をしながら、エンジニアと混ざってサービス改善を一緒に進めていくこともできます。銀行にいながらそのような環境にまず恵まれることはないため、新しいことに対する挑戦をしていきたい人にとっては良い環境であることは間違いないです。
Fintech(フィンテック)企業に転職して働くことのデメリット
フィンテック企業への転職するにあたって、3年以上フィンテック企業で働いたぼくなりのデメリットをまとめると下記の通りです。
・銀行から転職する場合は福利厚生に欠ける
・どのフィンテックが当たるかは時勢によって異なる
ぼくが感じるデメリットはこれくらいです。こちらに関してもたまたま現職がスタートアップであったがゆえに整っていなかったというのが正確なイメージかと思います。
銀行から転職する場合は福利厚生に欠ける
どこの業界や会社から転職するかによって大きくは異なりますが、前職の銀行の場合は福利厚生が非常に充実しているので転職先のフィンテック企業によっては福利厚生が落ちてしまいます。現に今の会社と銀行と比較するとそこは大きく下がりました。
福利厚生は確かに落ちるものの、代わりに銀行では容易にできない経験を積めるため、デメリットは十分カバーできているとぼくは思います。
どのフィンテックが当たるかは時勢によって異なる
フィンテック企業には複数の種類があります。ぼくが転職したのは融資・ローンのジャンルでしたが、その他には決済、会計、資産運用、仮想通貨、ソーシャルレンディングなど多岐にわたります
ぼくが転職した際に流行っていたフィンテック企業で言うと、会計関連であったり資産運用でロボアドバイザーであったりとその時の流行りがありました。ぼくが判断した軸としては、流行ではなく長くお客様に根付くようなサービスであるものを選びたくて融資・ローンのフィンテック企業を選びました。
複数のフィンテック企業があり、流行り廃りはどうしてもあるため転職前にリサーチを行い判断していきましょう。
異動や出向する前に転職自体の検討をしておきたい
銀行員というと異動がつきものです。将来フィンテック分野に行ってみたい、けども今はそのタイミングでないと思うので社内で頑張る。その意思決定をすることも大変すばらしいことですが、将来銀行内でフィンテック分野に行けるかどうかはかなり狭き門ではないかと思います。
タイミングを待ちつつ、様々な部署で経験を積んでいくことは良いことですが、20代、30代ならまだしも40代以降まで待ってしまうと今度は出向が待ち受けます。出向してからの転職はフィンテック企業限らずそもそも時間切れになっての可能性が高くなるため、その前に行動できるものはしておいて損はなさそうです。
年齢が上がると転職が難しい
出向ギリギリまで待ってから転職を検討するでは遅いことを書きましたが、転職するしないの検討はキャリアを考える上では早いに越したことはありません。年齢を重ねることで、ライフプランが変わる、役職がつくことによる年収が上がる、といった変化が起こります。特に銀行員の年収は年功序列で上がる傾向は変わっていないため、それ故に早めに意思決定をしておきたいところです。
転職の意思決定はできる限り若いうちから検討しておいて損はないでしょう。
年齢が上がってから転職をすると、銀行内で就いていたポスト、年収を求めると転職先でも実績を求められギャップが起きてしまうと使えない人、というレッテルを貼られかねません。
Fintech(フィンテック)企業の選び方
一言にフィンテックといっても、種類は非常に多岐に渡ります。
- 決済・送金
- 融資・ローン
- 資産運用
- 保険
- 会計・財務
- 仮想通貨・ブロックチェーン
- 家計管理
- クラウドファンディング
- ソーシャルレンディング
- セキュリティ
- 金融情報
大きく11種類にわかります。ぼくのいる株式会社MFS は融資・ローンの分野です。ぼくは銀行員時代、ローンとしては住宅ローンとアパートローンで少なからず接点があったことやローンを通じて人の人生に大きなインパクトがあることも踏まえて興味を持てました。
つまり、11種類もあるのでご自身の専門性や興味がある分野、そしてBtoCなのかBtoBなのかを検討して選ばれると良いでしょう。
効率化して、便利になる面ではみんなハッピーに感じますが、法律面や事業者間の連携の難しさはまだまだあり、非常に難しくもやりがい、楽しみのある領域だと思います。
Fintech(フィンテック)企業の求人例
フィンテック企業の求人はどのようなものがあるのでしょうか。
- 決済関連企業のマーケティング職、予定年収600万円~1,090万円
- 資産運用関連企業の事業責任者、予定年収700万円~1,000万円
- ネット銀行の商品企画、予定年収620万円~1,200万円
もともと銀行員の方が活かせるとすると上記のような求人でしょうか。dodaに近いような求人があり、参照してきましたが、あなたにとって良いのか、活躍できそうかは別の話になるので具体的な求人案内はエージェントに相談してもらっておきましょう。
銀行員から別の会社に行くとなると、年次が30代を超えてからだとどうしても年収面では下がってしまうことになります。しかしながら、フィンテック企業ならではの最新技術に触れられる機会や、働き方も柔軟であるケースが多く、年収が下がった分以上の見返りは期待できるのではと思います。
Fintech(フィンテック)企業へ転職する方法
フィンテック企業へ転職する方法は大きく二つです。
- フィンテック企業で働いている人から紹介をもらう
- 転職エージェント・サイトを使って転職する
具体的に見ていきます。
フィンテック企業で働いている人から紹介をもらう
銀行や大手金融機関では考えられない転職の方法ですが、紹介による転職がフィンテック企業は多かったりします。
社内ですでに活躍しているメンバーからの紹介になるので採用も比較的容易ですし、次に紹介するエージェントと比べコストがかからない点も採用側からするとかなり喜ばれます。
転職エージェント・サイトを使って転職する
紹介してもらえるような先がない場合には、転職エージェントとサイトを使って転職するのが王道の方法です。
転職エージェントやサイトは利用者は無料で活用でき、人材の紹介から転職相談、退職時の相談など転職に関することを幅広く相談に乗ってくれます。
利用者は無料の代わりに、採用が決まると企業がエージェントに年収の30~40%報酬を支払います。
Fintech(フィンテック)企業への転職におすすめな転職エージェント・サイト
フィンテック企業への転職におすすめな転職エージェント・サイトは マイナビエージェント 、リクルートエージェント、 doda です。どれだけ相談、求人を貰ったとしても全て無料でご利用いただけます。
ぼくの場合は転職するしない関わらず2年目からリクルートエージェントを利用しました。 同期や後輩が利用をして担当者が親身だったというのがdodaです。
マイナビエージェント については、金融向けの転職支援が厚く銀行時代の同期後輩が良く利用していました。
マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。
参考>>マイナビエージェントの金融専門チームって?金融機関出身者でキャリアップしたいなら利用価値あり
リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。ぼくは新卒2年目から利用していました。
参考>>リクルートエージェントが実際に使ってみて推しだったので評判を書いときます|結局はエージェントとの相性による点は注意です
doda:フィンテック企業、大手企業の求人も多いので、今の会社からステップアップをしたい、今の会社規模を落としたくない、など規模がすべてではないですがそういったご要望にはマッチしやすいです。なお、担当者の親身さは使った人は口を揃えて良かったと言うので親身に相談に乗って欲しい人は利用しておきたいです。
これらはエージェントになるので、実際に自分がフィンテック企業に行くのが向いてそうとか、客観的にアドバイスをもらう先として気軽に相談してみるといいと思います。
自分で営業できるならウォンテッドリーも良い
最後に、転職エージェントではないですが、フィンテックへの転職にはウォンテッドリーを使うこともおすすめです。
気になる企業に対してカジュアル面談を申込、マッチングしそうであればそのまま本選考に進む形になります。
メインは自分で転職したい先を探すことになりますが、気軽に面談のできるカジュアル面談をしてくれるのは結構おすすめです。
銀行員なら社内でもFintech(フィンテック)関係に関われる可能性もある
銀行なら、そもそも社内にフィンテック室があるケースが多いです。
今だったら公募で挑戦できたりしそうですが、社内だとエンジニアがいないとか、Webに精通している人がいないとか、動きが遅いとかはありそうです。
社内のフィンテック室の内情を確認しつつ、自分と合わなさそうであれば転職を検討するのがいいかと思います。
フィンテックではなく、Webマーケティング業界に転職してみたいのであれば下記記事が参考になるので合わせてご覧ください。
参考>> Webマーケティング業界に転職したい時の企業の見つけ方・選び方【未経験でも可能】
まとめ 銀行員からフィンテック企業に転職して良かった
今回は、Fintech(フィンテック)企業への転職は銀行員が未経験でWeb経験積めるからおすすめ、合わせておすすめの転職エージェント・サイトもご案内、という記事をお届けしました。
未経験でも入ることができかつWebに関しての経験を積むことができるのでフィンテック業界自体は結構おすすめです。
また、金融とITかけ合わせて様々な経験を積めることも仕事として楽しいです。
今回の記事がフィンテック企業への転職に関して少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
銀行員がフィンテック企業への転職におすすめのエージェント
マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。
リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。ぼくは新卒2年目から利用していました。
doda:フィンテック企業、大手企業の求人も多いので、今の会社からステップアップをしたい、今の会社規模を落としたくない、など規模がすべてではないですがそういったご要望にはマッチしやすいです。なお、担当者の親身さは使った人は口を揃えて良かったと言うので親身に相談に乗って欲しい人は利用しておきたいです。
参考記事