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金融AMLオフィサーの難易度ってどのくらい?マネロンにかかわる人には必要な資格【基本と実践の違いも解説】

銀行員は世の中の仕事の中で最も大きな現物のお金に触れる機会の多い仕事の一つだと思いますが、最近はネット送金も大変簡単になり現物に触れなくても良くなりました。

ぼく自身銀行員の時に外回り中に数千万円を札勘した時には緊張感がありましたが、大きなお金を振り込みでも入れて頂くときには緊張感はあるものです。

個人のお客様では特に問題はないかもしれませんが、銀行員が預かるお金でマネーロンダリングに使われているものは当然見逃すことはできません。

今回は、金融AMLオフィサーの難易度ってどのくらい?マネロンにかかわる人には必要な資格で基本と実践の違いも合わせて解説、というテーマで記事をお届けします。

金融AMLオフィサーとは

金融AMLオフィサーに関して簡単にお届けします。

主として、営業店の一般行職員、パート職員を対象として、マネー・ローンダリングの基礎知識の習得程度を判定し、認定します。

引用:経済法令研究会  金融AMLオフィサー【基本】

要は、マネー・ロンダリングに関しての知識を取得する資格です。

試験自体はだれでも受けることが可能で取得もできますが、実際に受験する方は銀行の営業店の担当者もしくは管理職の人が受ける資格になります。

本試験は、銀行員が必ず受けることになる銀行業務検定の一つです。

銀行業務検定の種類は全部で36種類ありこちらにまとめていますので合わせてご覧になってみてください。

参考>> 銀行業務検定(銀検)の難易度ってどのくらい?種類によって変わる|転職にはほぼ無価値です【悲報】

金融AMLオフィサーの基本と実践の違い

金融AMLオフィサーには基本と実践の2種類があります。

イメージは、銀検法務3級と2級といったように難易度が変わる程度で出る問題には大きな違いはありません。

なお、一般的には金融AMLオフィサー基本は営業店の担当者やパート職員の方が受けることが多く、実践は管理職の方が受けることが多いです。

金融AMLオフィサーの難易度と合格率

金融AMLオフィサーの難易度は、基本も実践もかなり簡単な分類になります。

合格率はこちらです。

科目合格率
金融AMLオフィサー基本85%前後
金融AMLオフィサー実践80%前後

銀行業務検定の中で銀行員が取得を義務付けられやすい、法務3級財務3級税務3級が35~40%前後の合格率で、今回の金融AMLオフィサーは基本も自洗も合格率だけ言うと80%以上なので比ではなく容易になると言えそうです。

特に、銀行の個人営業や法人営業を経験している行員であれば少なからずマネロンに関しての研修も受けているはずなので基礎知識や経験を持って試験に臨めるため有利になりそうです。

銀行員が出世のために取得していく資格一覧はこちらにまとめていますのであわせてご覧になってみて下さい。

参考>>銀行員は課長まで出世するのに資格を何個取る?答えは10個以上です

試験内容に関しては、基本と実践で範囲が変わってきます。

難易度は実践の方が基本よりも難しいですが出題範囲が多少増えるだけでいずれも容易です。

金融AMLオフィサーの試験内容

金融AMLオフィサーの試験内容としては、下記からの出題になります。

■金融AMLオフィサー【基本】
①マネー・ローンダリングの基礎知識  
②マネー・ローンダリングと取引時確認  
③マネー・ローンダリングと疑わしい取引の届出制度  
④マネー・ローンダリングとリスクベース・アプローチ

■金融AMLオフィサー【実践】
①マネー・ローンダリングの基礎知識  
②マネー・ローンダリングと犯罪収益移転防止法  
③マネー・ローンダリングと外為取引  
④マネー・ローンダリングとリスクベース・アプローチ

金融AMLオフィサーの基本と実践の違いは、基本に取引時確認と疑わしい取引の届出制度が試験範囲に入っており、実践に犯罪収益移転防止法や外為取引が入るかどうかだけで他は一緒になります。

なお、試験の方式は試験会場のCBT方式もしくは銀行業務検定で受ける場合には試験会場でのマークシート方式で行われます。

金融AMLオフィサーの合格点

金融AMLオフィサーの合格点は基本と実践で同じ合格点です。

要は、満点の70%以上得点すれば合格です。

金融AMLオフィサーの問題数

金融AMLオフィサーの問題数は基本と実践で同じで50問ずつです。

それぞれ三答択一マークシート式での問題になります。

金融AMLオフィサーの試験時間

金融AMLオフィサーの試験時間は基本、実践で同じで90分になります。

終わったら試験終了10分前までであれば帰ることができるので最後までいなくて大丈夫です。

金融AMLオフィサーが受けられるタイミング

金融AMLオフィサーの受験は銀行業務検定で受けるかどうかによって変わります。

銀行業務検定の場合には銀行業務検定の場合には6月と10月の午前に受験をすることができますが、銀行業務検定でなく随時受けることも可能です。

なので受けようと思ったら今日決意して1週間後に受けるなども可能です。

おすすめは、先に試験日を決めてその日までに仕上げていくのがいいと思います。

試験はいつでも受けられますが、試験日未定だとまだいいかなと思ってしますので期限だけ区切っておくのがおすすめです。

また試験も敢えて銀行業務検定で受けなくても良いかもしれません。

金融AMLオフィサーに落ちた時

試験に落ちた場合は別日程にて受けることが可能です。

一発で受かるように勉強するのをおすすめします。

金融AMLオフィサーの試験料

金融AMLオフィサーの試験料は、基本と実践によって変わります。

  • 金融AMLオフィサー基本:3,850円(税込み)
  • 金融AMLオフィサー実践:4,400円(税込み)

クレジットカード決済、コンビニエンスストア決済、Pay-easy決済が可能です。

勉強なしはさすがに落ちるので注意

合格率だけ見ると、約80%以上が合格できる試験ですが勉強なしではさすがに落ちます。

さすがに、勉強なしでは落ちてしまうため、一度で合格できるように勉強していきましょう。

金融AMLオフィサーの勉強時間の目安

金融AMLオフィサーの勉強時間の目安ですが、基本でも実践でも10~15時間前後勉強すれば十分かと思います。

勉強時間
基本トータル10時間程度
実践トータル15時間程度

勉強開始時期に関しては、基本も実践も試験前の1週間~2週間前、時間にして基本は10時間程度、実践は15時間程度あれば十分かなと思います。

金融AMLオフィサーの勉強方法

金融AMLオフィサーの勉強方法ですが、独学でテキスト勉強と過去問演習のみでOKです。

資格取得のためにスクールに通う必要は全く不要で、そもそも銀行業務検定に関するスクールはありません。

今後、資格取得の為にスクールを強いて使うのであればオンスクがおすすめです。もしオンスクを活用するのであれば、例えば銀行員が出世の為に取得することになるであろうFP2級や宅建と一緒に勉強するなど、他の資格も見据えて申込をするのが良いでしょう。

勉強方法としては、こちらです。

テキスト、過去問を使った具体的な勉強方法は、

  1. 一通り過去問を解く
  2. 過去問で間違っていたところの問題解説をわかるまでやる
  3. その時にテキストに戻って見直す
  4. 見直すだけでなく、なぜ間違えたのかをしっかり紙に書いて理解する
  5. 再度問題を解きなおす
  6. 以下2~5の作業を延々繰り返す

地道にこのようにしていって解ける問題を減らしていくのが方法です。

金融AMLオフィサーのテキストと過去問

テキストと問題集はこちらが良いかと思います。

基本と実践を一冊で学べるのはこの試験のいいところですね。

なお、わざわざ新品でなくて過去のものをメルカリとかで買うので十分です。

金融AMLオフィサーの合格後の流れ

銀行業務検定で受けていない場合には、PC上にて合否がわかります。

銀行業務検定の場合は別途合格証書が届きます。

特に合格後に登録するなど作業は必要ありません。

金融AMLオフィサー取得後の求人

金融AMLオフィサー取得後の求人は原則は銀行員であれば、別の銀行への転職に活かすことはできそうです。

ただし、試験の難易度はそこまで高くなく、基本よりも実践のほうが評価は高くなります。

取るのであれば実践を取るようにしましょう。

なお金融AMLオフィサー含め、資格取得を頑張っている銀行員が転職活動を行うのであれば、おすすめの転職エージェントはマイナビエージェントビズリーチ 、 リクルートエージェントです。

マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。

参考>>マイナビエージェントの金融専門チームって?金融機関出身者でキャリアップしたいなら利用価値あり

ビズリーチ : 他の転職エージェントが持っていないような役職、ポジション、待遇等を兼ね備えた求人をスカウトを通じて紹介してもらえるため登録だけしていてもいいです。     

参考>>20代でビズリーチは活用できる? 年収600万円以上ない若手でも活用できるけど若すぎると厳しい

リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。    

参考>>リクルートエージェントが実際に使ってみて推しだったので評判を書いときます|結局はエージェントとの相性による点は注意です

資格を取ったうえで、具体的にご自身の将来像を考える上でエージェントの力を借りると一人で悩むよりもはかどります。

ぼくは社会人2年目から転職エージェントを活用していましたが、今時点で転職するつもりはないけど、って方も相談することで今後のキャリアへの疑問が晴れることもあるため気軽に転職のプロに相談してみてはいかがでしょうか。

なお、ビズリーチに関しては対象が年収600万円以上が対象とのこともあり登録ハードルが少々高いため予めこちらのまとめ記事も参考にされると良いかと思います。

参考>>20代でビズリーチは活用できる? 年収600万円以上ない若手でも活用できるけど若すぎると厳しい

まとめ 金融AMLオフィサーはマネロンに関わる役職の人が持つと良い資格

今回は、金融AMLオフィサーの難易度ってどのくらい?マネロンにかかわる人には必要な資格で基本と実践の違いも合わせて解説、というテーマで記事をお届けしました。

金融AMLオフィサーは、誰でも受けることができる資格で銀行業務検定の中でも容易な資格です。

この記事が金融AMLオフィサーの難易度、合格率、勉強方法に関して少しでも参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

ABOUT ME
ゆーたろー
フィンテックスタートアップ株式会社MFSのマーケティング担当。 新卒で大手信託銀行に入社。 銀行員時代取得した資格は15個以上。 このサイトでは銀行員の転職を皮切りに、キャリア形成や、銀行員で培った資産運用の話をメインに少しでもお役立てできるようにサイトを運営していきます。
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