就職時には、銀行員になれると幅広く金融知識もついて活躍できそう、そんなイメージがありましたが、転職市場においては銀行員は仕事できないと思われている。
そんな話を耳にしたことがある人もいるかもしれません。
今回は、銀行員は仕事ができない?そんなことはないが、できなくなってくるのだと思う、という記事をお届けします。
結論としては、銀行員が仕事ができないということは本来可能性は低く、長い間銀行にいることによって徐々にそうなっていくのではないか、です。
いつまでも自分を高められるように精進していくしかないと思います。
目次
銀行員になる人はどういう人か
銀行員になる人は、金融に興味があって地域やそこに根付く会社のためになることをしたいとか、大志を抱いて入ってきます。
少なくとも入社当時はそうです。
上にも書きましたが、基本的には優秀という人が入ってきていると思っています。
優秀というのはここでは、いわゆる試験とかそういうことを突破する勉強のできる頭の良さはあるという風におきます。
入社している人を見ると、四大卒以上で、有名私立や国立大学の人が多いです。
要はもともとみんな優秀な物覚えが良い人が多いと言えます。
どこから変わってくるのか
銀行員になって仕事が大きく変わるタイミングと言えば、
- 転勤含む異動のタイミング
- マネジメント職になるタイミング
大きくこの2つです。
これは他社でもそうだと言えますが、異動や昇進の転機がその人にとってのキャリアに大きな影響を与えます。
転勤含む異動のタイミング
もともとこういうことがやりたいと大志を抱いて入社してきています。
銀行の異動は2~3年に1回はあります。
本当に優秀な人なら1回目の異動で期待値の高いところにやっぱり行っています。
具体的には海外トレーニー、本部セクション、官公庁とかです。
ただ、1回目の転勤はまだ様子見で実際に将来の出世に響くのは2回目以降だと思います。
2回目以降に希望の部署に行けない時には気持ちとして当然に萎えますよね。
萎える上に、自分は銀行に評価されていないのかなと思いますので仕事に精が出なくなります。
希望通りの異動ができないままずるずる知らずにモチベーションも下がり仕事ができなくなるケースがあります。
他店の先輩とかはまさにそのケースでした。
もともと結構できたと言われていたのに、思うような異動ができずにやる気をなくしていったパターンです。
マネジメント職になるタイミング
これはだいたい30歳前後から本格的にマネジメント層になっていきますが、もともと優秀な担当者だった方がマネジメントになると向いていなくてできないというケースです。
マネジメントになると、人を育てる、チームの成果全体を見る、自分のパフォーマンスも上げるなどやることが格段に増えます。
マネジメント不向きによって、仕事ができないとされてそのままずるずる行くとケースです。
環境の変化によって仕事ができなくなる人の特徴
仕事ができなくなるタイミングは上記に記載しました。
いきなりできなくなるというよりは、タイミングによってずるずるできなくなっていくのが正しいと思ってます。
できない特徴としては
- 役職者なのに自分の責任を取らない
- 自分で数字を上げられない
- チームの面倒を見れない
大きく上げると上記の通りだと思いますが、細かいところを上げだすときりがないです。
誰しも人からの承認欲求はありますが、転機があった時に自分の思い通りに進まなかったゆえに気持ち的に萎えてしまって、キャッチアップができなくなっていくのだと思います。
仕事ができる人とできない人の違い
銀行の時に、後輩に仕事ができるようになりたいですって言われたことがありました。
銀行内で仕事ができる、その時の環境は外回りの営業担当者だったので仕事ができる=数字が作れる人でした。
もっと言うと、その対象となる人が経営層、管理職層、担当者層のように役職によっても変わってきます。
仕事のできる人、できない人の定義は自分から見えているその環境と立場によりけりなところがあります。
ここで言いたいことは、例えば同じ環境の中でエクセルができる人が仕事ができる、パワポがきれいに作れる人が仕事ができるではないということです。
例えで出しましたが、銀行の時に仕事ができるようになるためにエクセルの勉強しないと、ぼくが考えた時期がありました。
これは明確に失敗です。
なぜならエクセルは業務効率化のためのツールなので確かにできるに越したことはないのですが、それができても当時営業職だったので営業ができなかったら仕事はできない人です。
仕事ができるようになるにはできる人の真似をする
一番簡単で取得の早い方法です。
会社に1人はできる人がいると思うので、その人に思い切ってどういう考えを持っているか、日々どういう行動をしているのかを聞いて即行動に移す。それだけです。
仕事ができる人のそばで仕事を学べる環境にあれば、仕事を任して貰えるようにもなります。
結果的に、仕事を任して貰い、教えてもらい、また仕事に還元するという良いサイクルに乗れるので仕事ができるようになるための近道です。
仕事ができる人の真似をした具体例
銀行の時には内勤と外回りで仕事をしてましたが、本質的には個人向け営業です。
なので、個人のお客様の資産背景、家族構成など深いところまでヒアリングをしたうえでその人の必要とするだろう提案をして受注する。
こういうときれいでかっこいいのですが、実際は運用商品を販売するのがメインです。
参考>>銀行の個人営業(リテール)のリアルってどんな感じかまとめてみた
運用商品を1円でも多く売れるようになることが当時の仕事のできる人であったので、営業責任者の販売の仕方を一言一句真似していきました。
その他には、パンフレットの出し方、説明の進め方、よくある質問の切り返しなどなど真似できるところは全部真似しました。
結果的に売れるようになりました。その実績だけしっかり積んで自分の自信にはなりました。
仕事ができるようになるにはできない人の逆をする
特徴を上げてもただの悪口になるだけなので上げないですが、その人の逆をすれば自分自身はできる人に近づけるので健全です。
不健全なのは、できない人をできないと陰口たたいたり、蹴落としたりすることです。
人は人、自分は自分で人のことをかまっている暇があれば自分のレベルを上げる方に専念すべきです。
その上でその人が気づいてくれたら職場全体もレベルアップするのでより健全ですね。
繰り返しですが、できない人の逆をするとできる人に近づけます。
仕事ができるという評価はあくまで周りがするもの
新卒2年目の、銀行の時の失敗事例をお話しします。
当時営業職なのに営業成績が悪く(全体進捗80%くらい)数字をあげることから逃げていました。
その代わりに、他のプロジェクトでリーダーを任されたものがあり、個人としても支店全体の成績も150%くらいの達成をしたときがありました。
この時の評価は〇×△でいうと△でした。
要は、本業の営業成績が未達だったらダメってことです。
その時の組織で求められていたのが営業成績を上げることで、サブで任されていたプロジェクトで大幅に達成してもあくまでサブ項目なので本質的な評価には繋がらなかったということです。
この経験をして、自分としてはもっと評価されてもいいのにとか思いましたが、本質的には評価は人がするものですしその時求められることから逃げてもダメということがわかりました。
常に変わっていく気持ちが必要
結局メンタル論かよ、ってなるかもしれませんが大事だと思ってます。
銀行の出世は、やることは当然やりつつ、評価に関しては減点をいかに避けるかというものです。
なので長くいると保守的に、いかにミスをしないように動くかとなります。
ミスさえしなければいいという判断軸で行動するようになるので、新しいことに挑戦するとか、今の業務レベルを上げたいとか、今より良くしようという発想になりにくいんだと思います。
意識面でまずは昨日よりも0.1%でも改善できないかとか意識して働くだけでも変わります。
まとめ 銀行員は仕事ができないというわけではない
今回は、銀行員は仕事ができない?そんなことはないが、できなくなってくるのだと思う、という記事をお届けしました。
もともとは優秀な社員が多いと思いますが、転機でできなくなっていくと書きましたが、その転機で萎えたとしても頑張れるかは自分次第です。
今回の記事で、少しでも前向きに頑張れるとか、できないって思われるのが嫌だから頑張る、いずれにせよ今よりさらに好転したいきっかけになれば幸いです。
ありがとうございました。