銀行員というと、高給取りのイメージから月給もさることながらボーナス(賞与)も多い印象はありませんか。
銀行員はそもそも高給取りのイメージがあると思いますが、実際は若手はそんなに高くないです。
今回は、銀行員のボーナス(賞与)は多い?多いのは年功序列の後ろの方だけです、というテーマで記事をお届けします。
結論、銀行員の1回のボーナスが額面で100万円を超えるのは新卒7年目以降の主任(29歳)からのイメージです。
目次
銀行員のボーナス額
銀行員のボーナスは年2回(6月と12月)あります。
若手の新卒1年目であっても6月にボーナスは支給されます。
当時は手取りで10万円だった覚えがあります。
1回の支給額のイメージは額面にして2ヶ月分の月給額になります。
なので、若手はどうしても低くなりがちです。
年功序列でボーナス額と年収が上がる理由
ボーナスの支給額は約2か月程度の月給分と記載しました。
なので、若手1~3年目までは無役職なのでせいぜい月給20万円~25万円くらいなのでボーナスは1回で40万円もいけばいいほうです。
一方で主任以上の役職についている人は、月収が高くなっているのでその分一回当たりのボーナス額も大きくなります。
仮に、月収80万円の課長席であれば2ヶ月分で160万円ほど入ります。
なので年収にすると、80万円*12ヶ月+160万円*2回分=1,280万円
月給が高いとその分ボーナスへの効きも大きくなります。
なお、銀行員の年収に関してはこちらの記事に詳しくまとめています。
参考>> 銀行員の年収はどのくらい?高給取りのイメージがあるけど実態を解説【今後は副業もしていく時代に?】
ボーナスの査定は所属部署や支店によって異なる
銀行のボーナスは、当然銀行の業績にも連動します。
ただ、他の金融、例えば証券会社などと比較すると全くでないなどはないです。
一方で、証券会社だとコミッションで大きくボーナスが増えるケースがありますが、銀行はそれはあんまりないです。
その上で信託銀行だと大きく6つの事業になるので、事業ごとの成績でボーナス全体のパイが決まります。
ぼくのいたリテール部門だと、会社全体の業績→リテール部門全体の業績→支店の業績、という順番に決まっていきます。
もし、会社の業績が良くてもリテール部門の業績が良くないと支店に降りてくるボーナスのパイは下がるといった調整はされます。
コロナ禍でもボーナス査定は落ちず
2020年は新型コロナウイルスの影響によって実体経済には深刻な影響が出ております。業界によってはボーナスなしや大幅カットもありますが、銀行はほとんど影響はなかったようです。
銀行が安泰でなくなってきたという論調もありますが、コロナを受けてもボーナスを下げずに済んでいる銀行はなんだかんだ安泰であることには変わりなさそうです。
個人の業績評価はそんなに大きくない
個人の業績評価はそんなには大きくないです。
会社全体の業績→リテール部門全体の業績→支店の業績と、パイが決まった上で支店に支給されるボーナス額が決まります。
表彰されてもボーナス額はたかがしれている
支店の先輩で、役員賞を取った人がいました。
その当時、会社も好調、事業も好調、支店も好調という好調続きで先輩の成績も好調でした。
4年目でも100万円の大台を超えるかといわれてましたが、ふたを開けると80万円くらいでした。
年次にしては多いですが、それだけ好調が重なってもそのボーナス額なので個人成績は正直そんなに変わらないのが結論です。
日々の詰めは大きいですが、個人業績のボーナスへの反映が小さいのがつらいところですね。
ボーナスの支給に対する評価が変わってきた
ボーナスは、6月と12月の2回に分けて支給されると記載しました。
タイミングは変わっていないのですが、支給に対する評価が変わってきたようです。
具体的には、評価を6月はじまりの通年にすることで12月のボーナスは役職に応じて一律支給、6月で会社の業績、部の業績、個人成績を元に支給するとのこと。
要は、大きなボーナスを6月に支給するという施策になったのですが、これによってボーナス支給額の全体は下げたりできそう、というように思いました。
そもそもの個人評価にも紐つきにくい銀行員のボーナスが、年一回の大きな支給に変えられると銀行員の頑張るモチベーションが下がるのでは、と感じました。
銀行員のボーナス使い道は何が多い
銀行員のボーナスの使い道で多いのは、旅行に行く人が多いです。
理由としては、銀行員は有給取得は平日5日間まとめてとることが可能です。
そのお休みをふんだんに使って旅行を行くケースが多いです。
ぼくも銀行員の時にボーナスを使って海外旅行に少なくとも3回は行きました。
日ごろの詰めからの解放は心地よかったですね。
銀行員の有給取得に関してはこちらの記事にまとめています。
参考>> 銀行員は有給が取れない?厳密にいうと、取れない雰囲気がある
取得に関しての攻防は支店、本店の雰囲気によるので負けない心が大切です。
ボーナスは少ない
銀行員のボーナスは年功序列で上がっていかないと若手にとっては少ないです。
とあるメーカーに行った友人は3年目とかでボーナス100万円を超えていて羨ましかったのを覚えています。
銀行員が自力でボーナスや基本給のベースを上げるには、
- 出世、昇給をする
これが具体的に考えられますが、出世や昇給は年功序列がまだ色濃いので大幅な出世や昇給は若手はなかなか難しいためボーナスは月給2ヶ月程度となります。
なお、残業で月給を上げる方法も取れますが額面が上がるわけではないですし、残業も厳しくなっているのが現実だと思います。
最近だと、副業の流れが来ていますが、現実的に副業ができる銀行員は多くはなさそうです。
参考>> 現役銀行員の副業事情をエリート行員2人に聞いてみた【前職の人にインタビュー】
副業をする銀行員は多くはないので、副業をすると他の銀行員とは差別化できそうですが、バレては元も子もないです。
結果的には年次が経つのを待つよりほかなしということになります。
若手の場合年収を上げるには
ボーナスの過多に関しては記載して通りで年功序列で後ろに行かない限りはどうしてもボーナスは上がりにくく、年収も上がりにくいのが実情です。
銀行員のままでもトータルで見れば日本人の平均年収の441万円よりは多いでしょうが若手から自分の頑張りによって年収を上げていきたい場合には転職も一つの選択肢になります。
転職するしない関わらず今転職するとしたらどういうキャリアが見込めるのかは考えてみても良いかもしれません。
ぼく自身は2年目から転職エージェントを活用していて結果4年目まで頑張ろうと思うきっかけにもなりました。
転職エージェントに関してぼくが活用したものと友人に話を聞いたものを記事にまとめていますので合わせてご覧になってみてください。
参考>>転職エージェント・サイトはどこがいい?利用経験から解説【体験談】
まとめ 年功序列を耐えた後に旨みあり
今回は、銀行員のボーナス(賞与)は多い?多いのは年功序列の後ろの方だけです、というテーマで記事をお届けしました。
他の会社でもそうかもしれませんが、銀行員のボーナスは年功序列の後ろになればなるほど旨みが出てきます。
結論、1回のボーナスが額面で100万円を超えるのは新卒7年目以降の主任(29歳)からのイメージです。
今回の記事が銀行員のボーナス事情に少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。