金融業務3級の融資コースの難易度ってどのくらい?若手行員が融資を学ぶに良い資格

本記事はPRを含みます。

銀行員にとって、融資業務は避けて通れない重要業務の一つです。個人営業では住宅ローンやアパートローン、カードローン、法人営業では運転資金や設備資金の融資など、担当する領域によって必要な知識は変わります。

ただ、現場で覚える融資知識は、担保、保証、財務分析、回収管理などが断片的になりがちです。そこで知識を体系的に整理する資格として活用しやすいのが、金融業務3級 融資コースです。

今回は、金融業務3級の融資コースの難易度・勉強方法・2026年4月時点の最新情報をまとめてお届けします。

ぼく自身、銀行員として取得必須のものに加えて自己研鑽の資格も含めて15個以上取得してきました。今は銀行からフィンテック企業に転職しており、資格取得の日々からは解放されて仕事に打ち込めています。そちらに関してはフィンテック企業への転職の記事に詳しく書いていますので是非合わせてご覧ください。

融資コースの概要と早見表

金融業務3級の融資コースは、融資実務全般にわたる基礎知識の習得度と融資実務上の判断力を検証する試験です。(引用:金融業務3級 融資コース|一般社団法人 金融財政事情研究会

担保・保証の種類から財務諸表の読み方まで、業務で断片的に覚えてきた内容を整理するのに向いています。まず試験の基本情報を確認しましょう。

項目内容
試験方式CBT(コンピュータ試験・随時受験)
問題数四答択一式 50問(各2点)
試験時間100分
合格基準100点満点で60点以上
受験料5,500円(税込)※2026年4月時点
受験場所全国の主要都市のテストセンター

金融業務能力検定は、2026年4月時点で36種目あります。各種目の難易度の比較は以下の記事にまとめていますのであわせてご覧ください。

参考:金融業務能力検定(金融業務)の難易度ってどのくらい?36種類の中で難易度は大きく変わる

同じ金融業務3級シリーズでは、預金コースも若手行員に人気があります。あわせてご覧ください。

参考:金融業務3級の預金コースの難易度ってどのくらい?若手向きの資格

なお、2026年2月2日から、金融業務3級 事業性融資推進コースも配信されています。本記事で扱うのは、従来からある金融業務3級 融資コースです。事業性融資推進コースは、企業価値担保権を中心に、事業性融資に関する知識を問う新しい種目です。本記事の融資コースとは別種目です。名称が似ているため、申込時には種目名を確認しておきましょう。

融資コースの難易度は?金融業務3級の中でも取り組みやすい部類

融資コースの難易度は、金融業務3級の中では比較的取り組みやすい種目です。融資実務に関わっている銀行員であれば、テキストと問題集を一通りこなすことで、十分に合格を狙える水準です。

合格率については、現在の公式試験概要ページでは確認できません。そのため、合格率を前提に難易度を判断するよりも、出題範囲と合格基準から対策量を見積もるのが現実的です。

比較の参考として、銀行員が取得を求められやすい銀行業務検定の法務3級・財務3級・税務3級は、回によって合格率に差がありますが、決して無勉強で受かる試験ではありません。これらの3級試験に向けて過去問を回して合格できる学習習慣がある方であれば、融資コースにも十分対応しやすいでしょう。

実務で融資に携わっていない部署(預金窓口・事務センターなど)からの受験は、試験範囲が初見に近い状態になりやすいため、15〜20時間程度の学習時間を見込んでおくのが安心です。

銀行員が出世のために取得していく資格の全体像はこちらにまとめています。

参考:銀行員は課長まで出世するのに資格を何個取る?答えは10個以上です

融資コースの試験内容(2026年4月更新)

融資コースの出題範囲は以下の4分野です。

  • 融資取引
  • 担保・保証
  • 融資金の管理・回収
  • 融資審査と財務分析

担保の種類と効力、保証の種類、財務諸表の読み方と融資判断への活用など、現場で実際に使う知識が幅広く出題されます。

2026年4月1日以降は、試験範囲に大きな変更はないものの、紙媒体による手形に関する出題が減り、電子記録債権・でんさい・近時の金融実務において重要度が増しているテーマの出題が増えると案内されています(一般社団法人 金融財政事情研究会の案内より)。試験対策には最新テキストを使うことをおすすめします。

元銀行員の視点:財務分析の問題は、融資審査部門の経験がある行員は得点しやすい反面、窓口や事務出身の方には初見の内容が多くなりやすいです。損益計算書・貸借対照表の見方を早めに押さえておくと、後半の融資審査問題で大きく得点できます。

融資コースの合格点・問題数・試験時間

融資コースの合格点は100点満点の60%、つまり60点以上です。

問題数と試験時間は以下の通りです。

  • 出題形式:四答択一式 50問(各2点)
  • 試験時間:100分

1問あたり約2分が目安の計算になります。解答が終わったら、残り時間で見直しを行い、ケアレスミスがないか確認しましょう。

融資コースを受けられるタイミングと受験料

融資コースはCBT方式で実施されているため、全国のテストセンターで随時受験できます。自分のスケジュールに合わせて受験日を設定できる点は、業務繁忙期と重なりやすい銀行員にとって使いやすい仕組みです。

2026年4月時点の受験料は5,500円(税込)です。以前の4,400円から値上がりしていますので、申込前にCBT-Solutionsの公式ページで最新の受験料を確認してください。

支払い方法は、クレジットカード決済、コンビニエンスストア決済、Pay-easy決済が利用できます。なお、コンビニエンスストア決済およびPay-easy決済の場合は、受験料とは別に事務手数料297円(税込)がかかります。

融資コースに落ちた場合

融資コースに落ちた場合は、別日程で再受験できます。ただし、不合格になった試験の受験日翌日から起算して5日間は、同じ種目の再受験はできません。

会社から取得必須と指示されているわけでなければ、上司への報告が必要になるケースは少ないでしょう。ただし受験料5,500円と勉強時間が無駄になるため、1回の受験で合格できるよう準備を整えてから申し込むのが得策です。

融資コースの勉強方法

融資コースの勉強は、独学でテキストと過去問演習のみで問題ありません。以下の流れが効果的です。

  1. まず一通り過去問を解く
  2. 間違えた問題の解説をわかるまで読む
  3. テキストに戻って関連箇所を確認する
  4. なぜ間違えたかを言語化し、紙に書いて整理する
  5. 再度同じ問題を解き直す
  6. 2〜5を繰り返し、過去問を3周する

地道ですが、解ける問題を確実に増やしていくことが合格への近道です。

試験直前の1週間は、通勤時間・昼休み・食事中など、スキマ時間にテキストと過去問演習を組み合わせると仕上げに効果的です。

融資コースのテキスト・問題集

融資コースの対策には、きんざいの試験問題集や対応教材を使うのが定番です。特に2026年度版では、手形関連の出題縮小や電子記録債権・でんさい等の出題拡大に対応しているため、できるだけ最新版を使うことをおすすめします。

新品が高いと感じた場合はメルカリなどで中古品を探す方法もありますが、2026年4月以降は出題内容の変更があるため、古いテキストはそのまま使わないよう注意してください。

融資コースの勉強時間の目安

元銀行員としての感覚では、融資関連業務の経験がある方であれば10〜15時間程度、経験のない部署からの受験であれば15〜20時間程度を見込んでおくと安心です。

遅くとも試験の1週間前には勉強を始め、毎日1〜2時間確保できれば余裕をもって準備できます。直前の詰め込みより期間を空けて繰り返すほうが記憶の定着率は上がりやすいです。

融資コース合格後の流れ

試験終了後、試験会場でスコアレポートが手渡されます。合格者は、試験日の翌日以降、マイページから合格証または認定証をPDF形式で出力できます。

合格後に自分で登録業務を行う必要はなく、特段の手続きは不要です。

融資コース取得後のキャリアと求人

融資コース取得後のキャリアとしては、同行内での評価に加えて、他行や金融機関への転職活動でのアピール材料として活用できます。

銀行の個人融資業務では住宅ローン・アパートローンの知識も扱います。銀行員が住宅ローンを検討する際に役立つ情報は以下をあわせてご覧ください。

参考:銀行員の住宅ローン優遇は本当にお得?社員ローンの仕組みと注意点を解説

融資コースを含め、資格取得を重ねたうえで転職活動を行う場合は、複数の転職サービスを比較してみるのも一つの方法です。

ビズリーチ は、スカウト型の転職サービスです。一定以上の年収帯や役職を意識した転職を検討している方は、職務経歴を整理したうえで登録しておくと、選択肢の確認に役立ちます。

リクルートエージェントは、幅広い業界・職種の求人を確認しやすい大手転職支援サービスです。金融業界内の転職だけでなく、未経験業界への挑戦も含めて比較したい方に向いています。

転職すべきか現職で昇進を目指すべきかを客観的に整理したい方は、転職エージェントへの相談を選択肢の一つとして活用してみてもよいでしょう。

融資業務に強みを持つ行員の転職先の選び方については以下をあわせてご覧ください。

参考:銀行員におすすめの転職先6選|年収アップを狙える業界と活かせる資格を解説

まとめ:融資コースで融資業務の知識を体系化しよう

今回は、金融業務3級の融資コースの難易度・勉強方法・2026年4月時点の最新情報をお届けしました。

融資コースは随時受験できるCBT試験で、融資実務の知識を体系的に整理できる資格です。特に若手銀行員や金融機関勤務者が融資業務全般の基礎を固めるために活用できます。

2026年4月1日以降は、手形関連の出題が減り、電子記録債権・でんさいに関する出題が増えると案内されているため、最新テキストを使った対策をおすすめします。また、申込時は2026年2月に新設された事業性融資推進コースと種目名を混同しないよう注意してください。

この記事が融資コースの難易度・勉強方法を検討している方の参考になれば幸いです。

参考>>信用金庫からのおすすめ転職先6選

参考>>銀行員こそ不動産投資を検討すべき理由

    メディア

    PAGE TOP