銀行員のメイン業務の一つが融資業務になります。個人営業では住宅ローンやアパートローン、カードローンなどが融資関連になりますが、メインは法人営業の融資業務でしょう。
融資業務に関して知識、実務経験を見える化できる資格に金融業務3級の融資コースがあります。
今回は、金融業務3級の融資コースの難易度ってどのくらい?若手行員が融資を学ぶに良い資格、という記事をお届けします。
ぼく自身、銀行員になって取得必須のもの以外に加えて自己研鑽の資格も含めて15個以上取得しました。今は銀行からフィンテック企業に転職しており、資格取得の日々からは完全に開放され楽しく仕事に打ち込めています。
そちらに関してはフィンテック企業への転職の記事に詳しく書いていますので是非合わせてご覧ください。
目次
融資コースとは
融資コースに関して簡単にお届けします。
融資実務全般にわたる基礎知識の習得度・融資実務上の判断力を検証します。
引用:金融業務3級 融資コース
つまり、融資実務全般に関する内容を身に付けられる資格になります。
金融業務能力検定は全部で37種類ありますがこちらにまとめていますので合わせてご覧になってみてください。
参考>>金融業務能力検定(金融業務)の難易度ってどのくらい?37種類の中で難易度は大きく変わる
融資コースの難易度
融資コースの難易度は、金融業務3級においては簡単な種類になるでしょう。実際に受験をした銀行員の方は、テキストをさらっと読んでよく間違えたところを重点的に10~15時間程度学習すれば合格できたとのことです。もちろん融資関連に従事している銀行員の方が有利であることは間違いないです。
銀行員が取得を義務付けられやすい、銀行業務検定の法務3級、財務3級、税務3級が35~40%前後の合格率で、これらの試験に合格できるような銀行員であれば難なく合格できるでしょう。
銀行員が出世のために取得していく資格一覧はこちらにまとめていますのであわせてご覧になってみて下さい。
参考>>銀行員は課長まで出世するのに資格を何個取る?答えは10個以上です
融資コースに落ちた時
融資コースに落ちた場合は、別日程にて再受験ができます。ただし、 落としてしまった場合、同じ種目について受験日の翌日から起算して5日間は2度目の受験はできません。
万が一資格を取れなかった場合には、会社から取得必須と言われているわけではないでしょうから上司に怒られる可能性少ないですがせっかく時間をかけたのが無駄になります。
融資コースの試験内容
融資コースの試験内容はこちらです。
- 融資取引
- 担保・保証
- 融資金の管理・回収
- 融資審査と財務分析
融資業務全般に関する問題が出題されます。
融資コースの合格点
融資コースの合格点は100点満点のうち60%の点数を取れれば合格になります。
つまり満点の60%以上(60点)得点するように勉強を進めていきましょう。
融資コースの問題数と試験時間
融資コースの問題数はこちらです。
- 四答択一式 50問(各2点)
試験時間は100分となります。試験の解答が終われば途中退出も可能です。
融資コースが受けられるタイミング
融資コースが受けられるタイミングは随時受験することが可能です。
試験会場は全国の主要都市です。
融資コースの試験料
融資コースの試験料はこちらです。
- 4,400円(税込)
クレジットカード決済やコンビニエンスストア決済ができます。
融資コースの勉強方法
融資コースの勉強方法ですが、独学でテキスト勉強と過去問演習のみで問題ないでしょう。
独学で勉強する場合はこのように行うと良いかと思います。
- 一通り過去問を解く
- 過去問で間違っていたところの問題解説をわかるまでやる
- その時にテキストに戻って見直す
- 見直すだけでなく、なぜ間違えたのかをしっかり紙に書いて理解する
- 再度問題を解きなおす
- 以下2~5の作業を延々繰り返し過去問については3周は行う
地道にこのようにしていって解ける問題を減らしていくのが方法です。
なお、試験直前は通勤の合間、食事中、昼食休憩中はテキストと過去問演習を行って直前での追い込みで試験を乗り切りましょう。
融資コースの問題集と過去問
融資コースのテキストと問題集はこちらがよいでしょう。
問題集は試験合格のためには必須になりますが、新品が高いと思った場合にはメルカリなど中古で探してみてもいいと思います。
金融業務3級の資格本はキンドルアンリミテッドにはないですが、ただ幅広く金融業務や本資格に関する学習をするには持って来いのツールなのでセール期間に利用してみても良いかもしれません。
1冊本を買う価格で対象本が読み放題なのは読書好きの方からすると十分元は取れるでしょう。
融資コースの勉強時間の目安
融資コース合格のための勉強時間に関しては、10時間~15時間程度は必要になりそうです。
遅くとも試験を受ける1週間前には勉強を始めていき、淡々と勉強を勧めていけば合格はできそうです。
融資コースの合格後の流れ
試験場で合否に係るスコアレポートが手交されます。合格者は、試験日の翌日以降、合格証をマイページからPDF形式で出力できます。
ご自身でその後何かしら登録業務があるわけではないので特段することはありません。
融資コース取得後の求人
融資コース取得後の求人は、原則は銀行員であれば、別の銀行への転職に活かすことはできそうです。
なお融資コース含め、資格取得を頑張っている銀行員が転職活動を行うのであれば、おすすめの転職エージェントはマイナビエージェント、ビズリーチ 、 リクルートエージェントです。
ぼくの場合は転職するしない関わらず2年目からリクルートエージェント を利用していました。
マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。
ビズリーチ : 他の転職エージェントが持っていないような役職、ポジション、待遇等を兼ね備えた求人をスカウトを通じて紹介してもらえるため登録だけしていてもいいです。
リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。
資格を取ったうえで、実際に自分が転職する方がいいのか、客観的にアドバイスをもらう先として気軽に相談してみるといいと思います。
まとめ 融資業務全般の知識を身につけよう
今回は、金融業務3級の融資コースの難易度ってどのくらい?若手行員が融資を学ぶに良い資格、という記事をお届けしました。
融資コースは、誰でも受けることができる資格で特に若手銀行員や金融機関勤務者の方が融資業務全般に関する知識を身につけるために活用できます。
この記事が融資コースの難易度、勉強方法に関して少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。