銀行員を新卒で受けるとなると、銀行にもよりますが多くはリクルーター面談を経験することになります。
代表的なところでいうと、メガバンクに関してはリクルーター面談は多いですし、ぼくのいた信託銀行も多くのリクルーター面談を重ねることになります。
今回は、銀行のリクルーター面談って何回あるの、といったテーマで記事をお届けします。
目次
リクルーター面談の目的
多くの学生は自身の出身大学の先輩行員とざっくばらんな会話をします。
リクルーター面談の目的は、なぜ金融業界を受けていて、中でも銀行で働きたいと思っているのか、他の銀行ではなくなぜ弊行なのか、というところをすり合わせしていき該当銀行の志望度を上げていくところです。
回数を多く重ねることで志望度、業界理解を上げてもらいつつ、学生の面接スキルも上げ行くことを目指していきます。
なお転職の場合にはカジュアル面談という方法でざっくばらんに会社の人事などと話す機会がありますが、リクルーター面談は行員が好意的に銀行の話をしてくれるのでしっかり活用したいものです。
リクルーター面談が多い理由
銀行の採用のプロセスですが、リクルーター面談を経て人事面談に進みます。
全件人事面談をできればいいのですが、限られた人材で回しているので難しいのが実情で、結果的にリクルーター面談は5~8回程度、多いと10回実施することもあります。
そこでリクルーター面談を実施することで、就活生に銀行に対する理解を深めてもらい、志望度の高い状態で銀行の面接を受けてもらいドロップすることなく入社してもらいたい、こういう狙いがあります。
また、リクルーター面談を行う行員は基本的には自分の出身校の先輩が担うことが多いです。
自身の出身校の先輩ですと、気軽に話せることや実際どういうキャリアを描いているか想像しやすいことが意図として言えます。
リクルーター面談を行う行員のミッション
リクルーター面談を行う行員のミッションとしては、受けに来てくれた学生を落とす、というよりはむしろ一緒に働くことを具体的にイメージしてもらい志望度上げてもらうことになります。
面談を通じて人事面接に耐えられるようにしていきます。
つまり、嫌がらせで多く面談をしているというよりも、受けに来てくれた行員になるべくミスマッチないように色んな行員と合ってもらい、当行の志望度を上げて人事面談に臨めるような就活生のための土台を作っていきます。
志望度を上げて、業界、会社の理解を一程度してもらい、人事面接に耐えうるためにどうしてもリクルーター面談の回数は多くなると言えます。
リクルーター面談の進み方
リクルーター面談の進み方としては、
- 年次の若い行員と一対一で話す
- 次に興味のある分野の話をできる行員と話す
- 2人の行員と一対三で話す
- 上記クリアすれば人事面談セット前の仕上げの面談
一度複数を挟んで、あとは興味のある分野の行員との接点を基本的に持たせてくれます。
リクルーター面談で話す内容
リクルーター面談で話す内容としては
- 自己紹介
- なぜ金融、なぜ銀行業界、なぜ他行でなくうちなのか
- 学生時代でやってきたこと
- 業務内容で聞きたいこと
大まかにこの内容で、実際の面接チックなこと半分、業務理解半分のイメージです。
リクルーター面談を通じて、面接の対策もして、業務理解も進むように学生のレベルをブラッシュアップしていきます。
一回一回ブラッシュアップするように、面談は進んでいきます。
もちろん話した内容や、学生の面接に対するスキルに関しても次の面談者に引継ぎはされます。
リクルーター面談のポイント
先ほどリクルーター面談は一回一回ブラッシュアップするように面談は進んでいき、前回内容は次の面談者に引継ぎされますと記載しました。
つまり、リクルーター面談を進めていく上でのポイントは前回の内容を踏まえて銀行に対する志望理由とか学生時代にやってたことなどを自分なりに深めていくことです。
せっかく色んな部署の行員と話せる機会にも恵まれるので是非前向きに捉えていき、色々な話を興味を持って聞くようにしていきましょう。
もちろん、一回一回本番なので前回内容を踏まえた話の深化は忘れずに行うようにするのが良いです。
どういう場合にリクルーター面談から外れるか
基本的には学生の志望度を上げて、面接に耐えうるようにブラッシュアップしていくものと言いましたが面談から外れる場合もあります。
外れる理由として
- 志望と異なりそうと判断した時
- 総合職/地域総合と沿わない応募と判断した時
- 前回面談した時から成長していない時
上記に当てはまるときには外れます。
基本的には志望度を上げていく面談になるので、その中で合っていないなとお互い思ったときは仕方ないといいますか、むしろそこで分かってよかったと前向きに考えるといいでしょう。
何回リクルーター面談を重ねてもミスマッチは起きる
リクルーター面談を重ね、志望度も上がり、人事面談に臨み無事に内定。
実際に働いてみると、思っていた、聞いていたことと違う。
残念ながら起きうる事象です。
回避するための方法は
- 自分の興味のありそうなことは必ずその行員と話せるように機会をもらう
- 辛いことはないか、と深く突っ込んでおく
と記載してみますが、実際は働いてみないとわからないです。
この記事をお読みの行員の方もきっとそうだと思います。
ここで言いたいことは、ミスマッチが起きても仕方ないからそれを受けてどう行動するか、ということです。
転職活動するもよし、異動願を出すもよし、何かしらミスマッチ、違和感があるときにその気持ちを大切に行動してみると良さそうです。
参考記事>>転職活動はいつすべき?思い立ったらやりましょう
ミスマッチが起きる前提持っておくとゆとりができる
銀行は本当にリクルーター面談が多いです。
リクルーター面談は5~8回程度は実施することになると思います。
それでも働いてみると思った通りではないとか、配属が希望通りでなかったとかモチベーションの上がらないことはどうしてもおきます。
配属の希望に関しては入社前に希望の配属のコースがあればそれを選んでおくこと(例えばグローバル採用とかアクチュアリー採用とか)で回避できます。
ただ、ミスマッチは起こるかもという前提で目の前の仕事を頑張りつつ、自己啓発も重ねておけば後から転職でも異動でも挽回は可能かと思います。
つまり、ミスマッチはあるとは言え、入社をゴールとせずにその後どういうキャリアを銀行を通じて実現したいかを検討していくといいと思います。
まとめ 銀行のリクルーター面談は多い
今回は、銀行のリクルーター面談って何回あるの、といったテーマで記事をお届けしました。
かくいうぼくもミスマッチのあった人の一人です。
特に自分の一番興味の持っていた分野が実際に働いてから改めて現場の人に聞くと、ぼくの思っている仕事違いました。
ミスマッチは起きて当然と割り切り、その中で自分の本当にしたいことや理想を追い求めていきましょう。
新卒時のきらきらした気持ちはいつぞや現実を知るとなくなってしまうので初心忘るべからずです。
今回の記事は銀行のリクルーター面談に関して少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。