銀行員が個人営業を担当する際には、内勤担当と外勤担当に分かれます。内勤担当の場合、窓口で接客することになります。外回りとまた異なる難しさや楽しさがあるものです。
そんな窓口業務の知識や経験を見える化できる資格に金融窓口サービス技能検定があります。
今回は、金融窓口サービス技能検定3級の難易度ってどのくらい?内勤担当者が学ぶに良い資格、という記事をお届けします。
ぼく自身、銀行員になって取得必須のもの以外に加えて自己研鑽の資格も含めて15個以上取得しました。今は銀行からフィンテック企業に転職しており、資格取得の日々からは完全に開放され楽しく仕事に打ち込めています。
そちらに関してはフィンテック企業への転職の記事に詳しく書いていますので是非合わせてご覧ください。
目次
金融窓口サービス技能検定3級とは
金融窓口サービス技能検定3級に関して簡単にお届けします。
金融窓口サービス技能検定とは. 金融機関における窓口業務等に必要な技能の程度を検定します。
引用:金融窓口サービス技能検定3級 金財
つまり、金融機関における、窓口業務(テラーもしくは金融商品コンサルティング)に関する内容を身に付けられる資格になります。
金財が主催している試験で、有名なもので言うとFP技能士になるでしょう。
もし現時点で金融系の仕事についているのであればFP2級程度までは取得しておいて損はないはずです。
金融窓口サービス技能検定3級の難易度
金融窓口サービス技能検定3級の難易度は、銀行員が受験する資格の中ではまだ容易な分類になるでしょう。
銀行員が取得を義務付けられやすい、銀行業務検定の法務3級、財務3級、税務3級が35~40%前後の合格率で、これらの試験に合格できるような銀行員であれば難なく合格できるでしょう。
銀行員が出世のために取得していく資格一覧はこちらにまとめていますのであわせてご覧になってみて下さい。
参考>>銀行員は課長まで出世するのに資格を何個取る?答えは10個以上です
金融窓口サービス技能検定3級の合格率
金融窓口サービス技能検定は学科試験と実技試験の2つがあります。学科試験が30%~50%程度で実技試験は2種類から選択できます。合格率は、テラー業務が40%~80%の間で金融商品コンサルティング業務が80%程度となります。
実技に関して、受験者はテラー業務の方が多いです。テラー業務は毎回1,200名程度の方が受講しますが金融商品コンサルティング業務の方は400名程度になりその差は3倍です。
テラー業務の方が受験者が多いためその分記念受験の方も増えるということも合格率を引き下げている要因かもしれません。
金融窓口サービス技能検定に落ちた時
金融窓口サービス技能検定3級に落ちた場合は、別日程にて再受験ができます。年1回の試験になるため1度で合格できるように勉強を進めていきましょう。
万が一資格を取れなかった場合、会社から取得推奨と言われている可能性が高いため叱責されるリスクも高いです。
金融窓口サービス技能検定3級の試験内容
金融窓口サービス技能検定3級の試験内容はこちらです。
学科試験
A分野:顧客対応・コンプライアンス等
I. CSと顧客対応
II. 取引推進・クロスセル
III. 事務取扱上の注意点
IV. コンプライアンス
V. 苦情対応・処理等
VI. 顧客対応・コンプライアンス等の最新動向
B分野:関連法令・規制
I. 金融商品勧誘・販売等の基本
II. 各種法令と規制
III. セーフティネット
IV. 関連法令・規制の最新動向
C分野:金融経済知識・投資理論
I. マーケット環境の理解
II. 資産運用と投資理論
III. 金融商品に係るリスク
IV. 金融経済知識・投資理論の最新動向
D分野:金融商品知識
I. 預金関係商品
II. 証券関係商品
III. 保険関係商品
IV. その他の金融商品
V. 各種ローン
VI. 金融商品知識の最新動向
E分野:相談業務等に係る知識
I. 相続・贈与
II. 年金・社会保障
III. 税金
IV. 相談業務等に係る知識の最新動向
窓口業務に関連する内容全般から出題されます。
テラー業務の試験内容
試験内容はこちらになります。
・顧客対応
・事務手続・実務知識
・コンプライアンス
・商品知識
金融商品コンサルティング業務の試験内容
試験内容はこちらになります。
・投資型金融商品知識
・コンプライアンス
・説明・提案技能
・苦情対応力
金融窓口サービス技能検定3級の合格点
金融窓口サービス技能検定3級の合格点は100点満点のうち70点を取れれば合格になります。
つまり満点の70%以上(70点)得点するように勉強を進めていきましょう。
金融窓口サービス技能検定3級の問題数と試験時間
学科試験の問題数はこちらです。
・3択一式 40問
試験時間は120分となります。
実技試験の問題数はこちらです。
マークシート方式による筆記試験
・事例問題5題程度。1題につき、小問は4問程度
試験時間は60分となります。
金融窓口サービス技能検定3級が受けられるタイミング
受験タイミングは年1回の1月になります。
試験会場は全国の主要都市です。
金融窓口サービス技能検定3級の試験料
金融窓口サービス技能検定3級の試験料はこちらです。
・学科試験、実技試験ともども5,500円(税込)
クレジットカード決済やコンビニエンスストア決済ができます。
金融窓口サービス技能検定3級の勉強方法
金融窓口サービス技能検定3級の勉強方法ですが、独学でテキスト勉強と過去問演習のみで問題ないでしょう。
独学で勉強する場合はこのように行うと良いかと思います。
- 一通り過去問を解く
- 過去問で間違っていたところの問題解説をわかるまでやる
- その時にテキストに戻って見直す
- 見直すだけでなく、なぜ間違えたのかをしっかり紙に書いて理解する
- 再度問題を解きなおす
- 以下2~5の作業を延々繰り返し過去問については3周は行う
地道にこのようにしていって解ける問題を減らしていくのが方法です。
なお、試験直前は通勤の合間、食事中、昼食休憩中はテキストと過去問演習を行って直前での追い込みで試験を乗り切りましょう。
金融窓口サービス技能検定3級の問題集と過去問
金融窓口サービス技能検定3級のテキストと問題集はこちらがよいでしょう。
問題集は試験合格のためには必須になりますが、新品が高いと思った場合にはメルカリなど中古で探してみてもいいと思います。
資格本はキンドルアンリミテッドにはないですが、ただ幅広く金融業務や本資格に関する学習をするには持って来いのツールなのでセール期間に利用してみても良いかもしれません。
1冊本を買う価格で対象本が読み放題なのは読書好きの方からすると十分元は取れるでしょう。
金融窓口サービス技能検定3級の勉強時間の目安
合格のための勉強時間に関しては、余裕をもって50時間程度は必要になりそうです。
遅くとも試験を受ける1か月前には勉強を始めていき、淡々と勉強を勧めていけば合格はできそうです。
金融窓口サービス技能検定3級の合格後の流れ
合格発表は2か月後の3月に実施されます。合格していれば、合格証書が届きます、
その後ご自身でその後何かしら登録業務があるわけではないので特段することはありません。
金融窓口サービス技能検定3級取得後の求人
金融窓口サービス技能検定3級取得後の求人は、原則は銀行員であれば、別の銀行への転職に活かすことはできそうです。
なお本資格含め、資格取得を頑張っている銀行員が転職活動を行うのであれば、おすすめの転職エージェントはマイナビエージェント、ビズリーチ 、 リクルートエージェントです。
ぼくの場合は転職するしない関わらず2年目からリクルートエージェント を利用していました。
マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。
ビズリーチ : 他の転職エージェントが持っていないような役職、ポジション、待遇等を兼ね備えた求人をスカウトを通じて紹介してもらえるため登録だけしていてもいいです。
リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。
資格を取ったうえで、実際に自分が転職する方がいいのか、客観的にアドバイスをもらう先として気軽に相談してみるといいと思います。
まとめ 窓口業務全般の知識を身につけよう
今回は、金融窓口サービス技能検定3級の難易度ってどのくらい?内勤担当者が学ぶに良い資格、という記事をお届けしました。
金融窓口サービス技能検定3級は窓口業務に従事している、従事しようとしている方ならだれでも受験することができます。
この記事が金融窓口サービス技能検定3級の難易度、勉強方法に関して少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
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