ITスキルを目に見える形で残したい、国家資格を何か取りたい、そういったお考えであればITパスポートの資格がおすすめです。
ぼく自身はITパスポートを平成26年に取得していますが、取った理由は銀行の昇格要件を見たときにITパスポートとFP2級、など同レベル感で扱われていてこれ絶対簡単だろ、と思い内定時代に取得しました。
実際、めちゃ簡単でした。
今回は、ITパスポートの難易度に関して、IT未経験の人でも容易に取れるおすすめの国家資格、ただ取得した後の欠点は実用性は少ないかも、という記事をお届けします。
銀行員が課長まで出世するのに約10個程度の資格取得が必要でして、どういう資格が必要なのかはこちらの記事に詳しくまとめていますので合わせてご覧になってみてください。
参考>>銀行員は課長まで出世するのに資格を何個取る?答えは10個以上です
もし出世要件にITパスポート試験の合格があるのであれば、率先して受けるのをお勧めします。
目次
ITパスポートとは
ITパスポートに関して簡単にお届けします。
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
引用:Iパス ITパスポートとは
要は、ITに関して基礎的な知識があることを証明できる国家資格です。
今となってはフィンテックベンチャーで常日頃からITサービスに触れていますが、前職の信託銀行であればITに触れる機会はほとんどなかったです。
ITの知識経験を身に付けていきたいと思った中で国家資格のITパスポートを通じて自分が少々ITに関しての知識があることを証明することができます。
ITパスポートの難易度
ITパスポートの難易度は、大学や専門学校で情報学部出身、経営・経済学部出身者か、そうでないかによってレベル感は大きくばらつきます。
試験内容は実はITに特化したものばかりでなく、経営や会計に関する(簡単な損益分岐計算とか)内容も出されるからです。
国家試験の分類でいうと勉強すればどの試験でも受かると言えばそれまでですが、難易度は割と低めです。
ITパスポートの試験内容
ITパスポートの試験内容としては、大きく3つの分野からの出題になります。
- ストラテジ系(経営全般):35問程度
- マネジメント系(IT管理):20問程度
- テクノロジ系(IT技術):45問程度
合計で、100問からの出題になります。
試験時間は120分で四肢択一式(4つの選択肢の中から1つ選ぶ方法)です。
大きなひっかけ問題はあんまりなく、問題演習・テキストの内容に沿ってストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の問題が出題されます。
なお、試験の方式はCBT方式で行われます。
CBTとはComputer Based Testingの略で、PCを利用したテストのことです。
就活時に受けたことのある人も多いでしょうが、SPIのようなイメージです。
ITパスポートが受けられるタイミング
ITパスポートはこの日と決まっておらず、向こう3カ月先までの予約が可能です。
なので受けようと思ったら今日決意して1週間後に受けるなども可能です。
おすすめは、先に試験日を決めてその日までに仕上げていくのがいいと思います。
試験はいつでも受けられますが、試験日未定だとまだいいかなと思ってしますので期限だけ区切っておくのがおすすめです。
ITパスポートの試験料
ITパスポートの試験料は、5,700円(消費税込み)です。
クレジットカード決済か、コンビニ決済が可能です。
ITパスポートの合格率
ITパスポートは学生も社会人も受けることが可能です。
社会人と、学生によってそれぞれの合格率は変わってきますが、ITパスポートの合格率は社会人、学生合わせて52%前後になります。
社会人の合格率は60%前後、学生の合格率は40%前後となります。
おそらく、社会人の方が試験内容に関することを実務で経験していることもあり、学生よりも合格率が高いのではないかと思います。
勉強なしはさすがに落ちるので注意
合格率だけ見ると、約半分が落ちているので簡単って言ってるけど嘘なんじゃと思われる方もいるかもしれません。
落ちるパターンは、明確に勉強をしていなくて受けるからです。
さすがに、自分の専門分野であれば勉強なしでも行けますが、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系とまんべんなく出てきます。
3分野を網羅的に仕事で扱っていることもなかなかないと思いますので受ける前にはさすがに勉強はしてから臨むべきです。
ほぼ勉強なしで受けた先輩は無事に落としていました。
ITパスポートの勉強時間の目安
ITパスポートの勉強時間の目安ですが、大学や専門学校で情報学部出身、経営・経済学部出身者かによって分かれます。
勉強時間 | |
情報学部・経営学部・経済学部出身 | トータル10~20時間 |
上記出身者でない方 | トータル30~50時間程度 |
情報学部・経営学部・経済学部出身の方は試験前の1週間~2週間、時間にして10~20時間程度あれば十分かなと思います。
情報学部出身であれば、ストラテジ系をメインに勉強すればいいですし、経営・経済学部出身であればテクノロジ系メインで勉強すればいいです。
ぼくはテクノロジ系とかをメインに勉強を進めていきました。
上記出身者でない方はトータルで30~50時間前後は確保しておくのがベターかと思います。
ITパスポートの勉強方法
ITパスポートの勉強方法ですが、独学でテキスト勉強と過去問演習のみでOKです。
資格取得のためにスクールに通う必要は原則不要です。
強いて使うのであれば、スマホとパソコンで資格学習のオンスクがおすすめですが、理由は他の資格勉強も同時に学べるからです。
もしオンラインスクールを活用するのであれば、他の資格も見据えて申込をするのがコスパ的にいいと思いますが、基本はテキストだけでいいです。
勉強方法としては、こちらです。
テキスト、過去問を使った具体的な勉強方法は、
- 一通り過去問を解く
- 過去問で間違っていたところの問題解説をわかるまでやる
- その時にテキストに戻って見直す
- 見直すだけでなく、なぜ間違えたのかをしっかり紙に書いて理解する
- 再度問題を解きなおす
- 以下2~5の作業を延々繰り返す
地道にこのようにしていって解ける問題を減らしていくのが方法です。
ITパスポートのテキストと過去問
テキストはこちらを使ってました。
Tacが出してるしいいかなってことで購入しました。
勉強方法自体は上記の通りですが、ぼく自身は経営学部出身だったのでテクノロジ系のところをテキストで単語とその意味を覚えていくのにこのテキストは活用できました。
ITパスポート試験の過去問は、IパスのHPから無料でダウンロードできるので直近3年分くらいをダウンロードして反復演習するのがいいと思います。
ITパスポート合格後の流れ
ITパスポートに合格すると、合格日から約2カ月後くらいに合格証書が自宅に届きます。
国家試験なので当然ちゃんとしてますので合格すると割とテンションは上がります。
合格した後の会員登録なども特段する必要はないので合格した実績を元にITスキルをもっと磨きに実務を積むか、他の資格取得をするのがいいと思います。
ITパスポートを取ること欠点
ITパスポート自体は、IT知識の基礎を身に付けられてしかも国家資格として証拠にできるのでメリットになります。
一方で欠点としては、ITパスポート取得自体の資格の力は弱いところです。
弊社のエンジニアにもITパスポート取得していることを言うと、そうなんですね(笑)とエンジニアの現場に出ている人からするとITパスポートがあるから仕事ができるわけでもない点は突っ込まれがちです。
ゆくゆくの転職だとか手に職つけるためといった理由での資格取得であれば、こちらの記事で詳しく解説していますので合わせてご覧になってみてください。
ITパスポートだけだと少々弱いかもしれませんが、国家資格でもありますし、ITの基礎の知識を付けられる、もし今の会社で取得が出世要件に入っているのであれば手軽に受験もできますし簡単なので取得していて損はないと思います。
まとめ ITの基礎にITパスポートはおすすめ
いかがでしょうか。
今回はITパスポートに関して、ITパスポートの難易度に関して、IT未経験の人でも容易に取れるおすすめの国家資格、ただ取得した後の欠点は実用性は少ないかも、という記事をお届けしました。
ITパスポートは、誰でも受けることができる国家資格で、取得することによって、ITの基礎知識があることの証明が可能です。
この記事がITパスポートの難易度、合格率、勉強方法に関して少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。