FP3級を取れたので次はFP2級に挑戦したいけど、3級に比べるとどのくらい難しくなるのかなと気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ぼく (@yutayutayutaro5) が銀行員の時に取得したFP2級に関する記事をお届けします。
結論としては、FP2級の難易度は金融出身者でも3級と比べ急に難易度上がります。併せてFP2級の合格率と勉強方法も解説していきます。
FP3級の難易度と比べてFP2級は難しくなりますが、宅建、司法書士といった国家資格に比べると簡単ですし、独学で十分合格可能です。
なお、FP資格は銀行員の人も取得は推奨されているものになっていて多くの銀行員は取得している資格になります。
FP資格がそもそも独学で合格できそうか知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧になってみてください。
参考>>ファナンシャルプランナー(FP)は独学でも合格可!ただし金融未経験はハードル上がって難しい
FP2級の難易度
FP2級の難易度は、金融出身者であっても3級に比べると急に難しくなります。
金融出身者でない場合には、一層レベルが上がる感じです。
難しくなる理由ですが、FP3級の時より深い知識が求められるので、知識があやふやな状態だと解答ができなくなるためです。
FP2級の合格率
FP2級はきんざいとFP協会によって試験の合格率が変わります。
以下は、2022年1月時点のものを参考にしています。
学科の合格率 | 実技の合格率 | |
きんざい | 19.5%(母数41,803人 ) | 36.69% (母数約16,420人) |
FP協会 | 41.51%( 母数27,889人) | 56.33%(母数約23,186人 ) |
3級に引き続ききんざいの方が合格率が下がっているのは、おそらくですが金融機関の人はきんざいを会社で受けることが多く、記念受験をしている人が多いのではないかという予測があります。
また、3級と比較して合格率はそれぞれこのように変わります。
- きんざい→2級学科21%、3級学科62%、2級実技39%、3級実技45%
- FP協会→2級学科43%、3級学科78%、2級実技62%、3級実技79%
きんざいでも、FP協会でも2級になると合格率は途端に悪くなります。
FP2級の勉強時間の目安
FP2級の勉強時間の目安ですが、金融出身者とそうでない方ではまた大きく変わります。
勉強時間 | |
金融出身者 | トータル40~60時間 |
金融出身者でない方 | トータル150~200時間程度 |
金融出身者の方は試験前の1か月前には勉強を始めたいところです。時間にして40~60時間程度は欲しいと思います。
金融出身者でない方はトータルで150~200時間前後は確保しておくのがベターかと思います。
要は、3級の時の2倍ほどの時間がかかるイメージです。
なお、宅建を持っている人であれば知識としては金融機関出身者と同じレベル感になります。
なぜなら、不動産や税金の知識があるからです。
宅建保有者であれば、金融機関出身者と同じく40~60時間ほど見ているといいと思います。
FP2級の勉強方法
FP2級の勉強方法ですが、3級と同様に独学でテキスト勉強と過去問演習のみでOKです。
大学生の時にFP2級を取得していた友人はTacに通っていましたが、確かにスクールに通っていれば合格はグッと近づくように思います。
ただ、費用感とスクールまで行くことを考えるとFP2級に費やすコストとしては高い気がします。
FP2級の勉強方法としては、こちらです。
テキスト、過去問を使った具体的な勉強方法は、
- 一通り過去問を解く
- 過去問で間違っていたところの問題解説をわかるまでやる
- その時にテキストに戻って見直す
- 見直すだけでなく、なぜ間違えたのかをしっかり紙に書いて理解する
- 再度問題を解きなおす
- 以下2~5の作業を延々繰り返す
地道にこのようにしていって解ける問題を減らしていくのが方法です。
試験内容としては、こちらです。
- ライフプランニングと資金計画(社会保険、年金など)
- リスク管理(生命保険などでどうリスクヘッジするか)
- 金融資産運用(うまく投資するための方法)
- タックスプランニング(所得税とか住民税とか)
- 不動産(不動産取引など)
- 相続・事業承継(相続、贈与など)
金融機関出身者だと、リスク管理、金融資産、相続あたりが強いです。
強みを生かしつつ、不動産、タックスプランニングなどの弱みを補填していきましょう。
FP2級のテキストと過去問
3級の時と同様にきんざいのテキストはこちらを使ってました。
難しいものをあえて活字で読む必要はないと思います。
マンガで解説してくれるものはマンガで学ぶ方が入ってきやすいのでおすすめです。
実技に関して、きんざいとFP協会では受ける内容が異なりますが、このテキストであれば網羅することが可能です。
このテキストでもなんでもよいですが、一冊買えばそのテキストをやり切ることがおすすめで、あれこれ買わない方が集中できます。
注意点は、3級の時と同じく新しい制度が始まった等に注目しておきましょう。
FP2級取得のためにスクールは必要?
FP2級は3級と比較すると格段に難しくなりますが、何とか独学でも取得できる試験です。しかしながら、テキストだけでなく音声や映像でも学んだ方が効率が上がることは言えるため、スクールを活用してみたい方であれば、強いて使うのであれば、スマホとパソコンで資格学習のオンスクがおすすめです。
理由は他の資格勉強も同時に学べることと、費用も安くテキストだけでは要領よく勉強しにくい方には動画で講座を受けられるため学習効率を上げられます。
FPセンターの登録
FP3級と同様に、FP2級に晴れて合格すると、FPセンターへの登録が促されます。
FPとして活動をするのであれば、登録していてもいいかもしれませんが、特段今すぐその予定がないのであれば無理に登録は不要です。
年会費もかかりますし、継続の学習成果の確認(試験あり)があるので受講者は気軽に登録するとある意味デメリットをこうむります。
まずは試験に通過するように最善を尽くしましょう。
まとめ FP2級まで目指そう
いかがでしょうか。
今回はFP2級に関して、FP2級の難易度は金融出身者でも3級と比べ急に難易度上がります。併せてFP2級の合格率と勉強方法も解説しました。
個人の金融、不動産、相続、税金、ライフプランと幅広くかつ実践として使えるようになるFP2級まで取り切ることはおすすめです。
この記事をお読みのあなたも、FP3級まで受かったので2級にも挑戦しようと思っている一人だと思います。
資格だけでは食えない、就職できないことも多い中、FP2級は宅建や司法書士に比べ難易度も下がる資格なのでもし将来の糧にしたいのであれば1日でも早く挑戦していきましょう。
この記事がFP2級の難易度、合格率、勉強方法に関して少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。