金融機関の中でも銀行は昇進要件に資格取得が条件となっていることがあります。特に管理職向けの資格はいくつかあり状況に応じて取得する必要があります。その中で営業店のマネジメント能力を客観的に図る資格として銀行業務検定の資格の一つ、営業店マネジメント1があります。
今回は、営業店マネジメント1の難易度ってどのくらい?営業店管理職が更なる昇進に必要になりそうな資格、という記事をお届けします。
ぼく自身、銀行員になって取得必須のもの以外に加えて自己研鑽の資格も含めて15個以上取得しました。今は銀行からフィンテック企業に転職しており、資格取得の日々からは完全に開放され楽しく仕事に打ち込めています。
そちらに関してはフィンテック企業への転職の記事に詳しく書いていますので是非合わせてご覧ください。
目次
営業店マネジメント1とは
営業店マネジメント1に関して簡単にお届けします。
営業店の支店長や幹部行職員として、営業店経営におけるマネジメント全般の基礎知識・実務能力について、その習得度合を測定します。
引用:営業店マネジメントⅠ
つまり、金融機関の営業店経営におけるマネジメント全般の基礎知識や実務能力の習熟度を身に付けられる資格になります。試験としてはもう少し容易な営業店マネジメント2もあります。まずは2を取ってから基礎知識を身に付けて1に挑戦することもできます。
管理職関連で取る資格というと内部管理責任者も以後昇進を考えている方には必要な資格だったりします。
営業店マネジメント1の難易度
営業店マネジメント1の難易度は、銀行員が受験する資格の中では中堅レベルの難易度になるでしょう。
銀行の管理職が取得を義務付けられやすい、銀行業務検定の法務2級、税務2級、財務2級が20~30%前後の合格率で、これらの試験に合格できるよう管理職銀行員が受験してくる資格と考えています。
銀行員が出世のために取得していく資格一覧はこちらにまとめていますのであわせてご覧になってみて下さい。
参考>>銀行員は課長まで出世するのに資格を何個取る?答えは10個以上です
営業店マネジメント1の合格率
営業店マネジメント1合格率は45%前後です。合格率だけを見ると容易に感じますが、受験者数は毎回900名程度で支店長レベルを目指す方が受験してくることは留意頂く方が良いでしょう。
営業店マネジメント1に落ちた時
営業店マネジメント1に落ちた場合は、別日程にて再受験ができます。年2回の試験になるため1度で合格できるように勉強を進めていきましょう。 時期は6月と10月で10月は宅建がある時期です。そのため、他の資格勉強と重なることもありえるため、受けるタイミングに応じて勉強の優先度をつけることが重要です。
万が一資格を取れなかった場合、会社から取得推奨と言われているのであれば、叱責されるリスクも高いです。
営業店マネジメント1の試験内容
営業店マネジメント1試験内容はこちらです。
経営管理・営業店管理の基本
組織活性化
労務管理
事務リスク管理
営業推進・営業管理
業績管理
店舗運営
経営関連一般常識
営業店マネジメント2に比べると、営業店経営に関する内容が多くなっています。
営業店マネジメント1の合格点
営業店マネジメント1の合格点は100点満点のうち60点を取れれば合格になります。
つまり満点の60%以上(60点)得点するように勉強を進めていきましょう。
営業店マネジメント1の問題数と試験時間
試験は以下の構成で実施されます。
記述式 10題(各10点)
試験時間は180分となります。かなりの長丁場になるため、過去問受講を元に、180分集中力を落とさないようにすることも訓練が必要です。
営業店マネジメント1が受けられるタイミング
受験タイミングは年2回の6月と10月になります。
試験会場は全国の主要都市です。CBT(パソコンを通じた試験)形式は取っておりません。
営業店マネジメント1の試験料
営業店マネジメント1の試験料はこちらです。
・9,900円(税込)
クレジットカード決済やコンビニエンスストア決済ができます。
営業店マネジメント1の勉強方法
営業店マネジメント1の勉強方法ですが、独学でテキスト勉強と過去問演習のみで問題ないでしょう。
独学で勉強する場合はこのように行うと良いかと思います。
- 一通り過去問を解く
- 過去問で間違っていたところの問題解説をわかるまでやる
- その時にテキストに戻って見直す
- 見直すだけでなく、なぜ間違えたのかをしっかり紙に書いて理解する
- 再度問題を解きなおす
- 以下2~5の作業を延々繰り返し過去問については3周は行う
地道にこのようにしていって解ける問題を減らしていくのが方法です。
なお、試験直前は通勤の合間、食事中、昼食休憩中はテキストと過去問演習を行って直前での追い込みで試験を乗り切りましょう。
営業店マネジメント1の問題集と過去問
営業店マネジメント1のテキストと問題集はこちらがよいでしょう。
問題集は試験合格のためには必須になりますが、新品が高いと思った場合にはメルカリなど中古で探してみてもいいと思います。
資格本はキンドルアンリミテッドにはないですが、ただ幅広く金融業務や本資格に関する学習をするには持って来いのツールなのでセール期間に利用してみても良いかもしれません。
1冊本を買う価格で対象本が読み放題なのは読書好きの方からすると十分元は取れるでしょう。
営業店マネジメント1の勉強時間の目安
合格のための勉強時間に関しては、余裕をもって60時間程度は必要になりそうです。
遅くとも試験を受ける1か月前には勉強を始めていき、淡々と勉強を勧めていけば合格はできそうです。
営業店マネジメント1の合格後の流れ
合格発表は2か月後の8月、12月に実施されます。合格していれば、合格証書が届きます、
その後ご自身でその後何かしら登録業務があるわけではないので特段することはありません。
営業店マネジメント1取得後に検討したい資格
本資格は金融機関の営業店経営におけるマネジメント全般の基礎知識や実務能力の習熟度を身に付けられる資格のため取得する方の役職者は支店長や次長、または以後昇進を狙う課長クラスの方になるでしょう。
そのため、営業店マネジメントに活かせるような試験として金融コンプライアンスオフィサー1級などが取得検討に入るでしょう。会社から取得すべき資格として定められたのであれば、前もって計画を行い取得を仕切っておきたいですね。
営業店マネジメント1取得後の求人
営業店マネジメント1取得後の求人は、原則は銀行員であれば、別の銀行への転職に活かすことはできそうです。
なお本資格含め、資格取得を頑張っている銀行員が転職活動を行うのであれば、おすすめの転職エージェントはマイナビエージェント、ビズリーチ 、 リクルートエージェントです。
ぼくの場合は転職するしない関わらず2年目からリクルートエージェント を利用していました。
マイナビエージェント:若手の転職支援が強いです。特に金融出身者に頼もしい金融専門チームがあるため、銀行員含む金融機関の方は利用価値が高いです。
ビズリーチ : 他の転職エージェントが持っていないような役職、ポジション、待遇等を兼ね備えた求人をスカウトを通じて紹介してもらえるため登録だけしていてもいいです。
リクルートエージェント :言わずと知れた最大手。案件数が最も多い会社なので未経験でも挑戦できる会社は見つかる可能性が高いので迷ったらここから申込するといいです。
資格を取ったうえで、実際に自分が転職する方がいいのか、客観的にアドバイスをもらう先として気軽に相談してみるといいと思います。
まとめ 営業店のマネジメント知識を身につけよう
今回は、営業店マネジメント1の難易度ってどのくらい?営業店管理職が更なる昇進に必要になりそうな資格、というテーマで記事をお届けしていきました。
営業店マネジメント1は今後営業店で支店長などを目指す管理職の方が受験する資格です。設問も全て記述式ということもあり、通常の銀行業務検定よりは難易度が高い資格になるでしょう。この記事が営業店マネジメント1の難易度、勉強方法に関して少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
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